進歩主義[語句情報] »
進歩主義
「進歩主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
進歩主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
して墨行、僧名にして俗行、自由主義を唱道してしかして密かに権略を事とする者あり、
進歩主義を仮装してしかして陰に功利を貪る者あり、理よろしく永久平和を唱うべき者ま....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
地から云って払拭清算されるべき過去と見ることとなる。歴史的必然の無視がこの合理的
進歩主義の一つの著しい結論だ。要するに当時は新興ブルジョアジーがまだそれ程に自信....
「読書法」より 著者:戸坂潤
通したフランス人であり、本書はアメリカで英語で出版したものだ。大体に於て左翼的な
進歩主義者であるが、右翼作家(例えばモーリス・バレースやシャール・モラスなど)に....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
安維持法の撤廃をもたらした。治安維持法の撤廃によって共産党員をはじめとする民主的
進歩主義者および真面目なキリスト教徒に至るまで何万人かの罪人が解放された。日本に....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
義を、というのがマルスの神の配当計画なのである。今日の所謂「自由主義」や夫に基く
進歩主義(?)の最も著しい共通特色がこの文学主義であって、之がこの頃お得意のニッ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
光っている。この自由主義者は他の自由主義者の多くの者とは異って、相当抵抗力のある
進歩主義者であるように見受けられる。少なくとも「自分」があるということが、この解....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》なる守旧家でなかったことも確実であります。 小栗は、一面に於て最もすぐれたる
進歩主義者であり、且つ、少しの間ではあったが、これを実行するの手腕と、地位とを、....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
討論会、演説会を開きて知識の交換を謀《はか》り、旧式の教授法に反対してひたすらに
進歩主義を採りぬ。 四 岸田女史|来《きた》る その歳《とし》有名なる岸田俊....
「日記」より 著者:宮本百合子
ふくんだロンドリーさで対されるような種類、理由は、つねに新らしい意見、ものを追う
進歩主義と、直ぐそれに参る純さ、下級民らしい狭いソシアリスティック・ラディカリシ....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
出来ぬが普通な生活を続けて来た。 夫を失ったスルイヤは一人娘を育てる傍ら新しい
進歩主義を奉ずる婦人団体へ入って居た。其の団体は大戦当時ですら敢然不戦論を主張し....
「親鸞」より 著者:三木清
しかしながら、歴史は浄土教の開顕の歴史であるとするこの史観は、もとより単なる
進歩主義ないし進化主義ではない。なぜならまず第一に、この浄土教史観はその逆の面と....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
にひらいた溝《みぞ》を、より深く掘り上げること、これが近代人類史であるとすれば、
進歩主義者はすべからく、かく語らねばならぬ。 「今こそ、人類が、太陽人と地球人と....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
る明治初期の劇界からは自然に遠ざけられる傾きになった。新富座の経営者にして極端な
進歩主義を取っていた守田勘弥のごときも、彼を味方として劇界の進歩を図ろうなどとは....
「啓蒙の現代的意味と役割とについて」より 著者:戸坂潤
地から云って払拭清算されるべき過去と見ることとなる。歴史的必然の無視がこの合理的
進歩主義の一つの著しい結論だ。要するに当時は新興ブルジョアジーがまだそれ程に自信....
「日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
ことと、之を動力にして新しい発展を夢見ることとは全く別だ。もしそうでなかったら、
進歩主義と保守主義との区別などはありはしない。 「日本的なるもの」は往々西欧的....