進発[語句情報] » 進発

「進発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

進発の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
を第一の先手として旗を岡山の方へと進めた。 家康は卯《う》の刻、輿《こし》にて進発した。藤堂高虎《とうどうたかとら》が来合わせて、 「今日は御具足を召さるべき....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
たワーナー博士一行十名は人員点検をして異状のないことを確かめた上で、一団となって進発した。 五個の強力な灯火が前方を明るく照らしている。ここはいわゆる海嶺《か....
海底大陸」より 著者:海野十三
ン大尉のひきいる飛行隊は、新たに潜水艦隊をつれて勇躍してふたたび大西洋上めがけて進発した。 ルゾン号の魚とり大会の参加員たちにも、魚腹から出てきたクイーン・メ....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
は、朝倉退治のため、元亀元年四月、北陸の雪溶くるを待って、徳川家康と共に敦賀表に進発した。 しかも、前年長政に与えたる誓書あるに拘らず、長政に対して一言の挨拶....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
ない。一丈八尺の地に黒の葵の紋三つ附けた白旗七本を押し立てて四千余騎、粛々として進発した。家康は兵八百を率い、小荷駄千二百駄を守って大高城二十余町の処に控えて居....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
豊後守広孝、松平|主殿助伊忠、奥平監物貞勝等と共に兵三千、菅沼新八郎を教導として進発した。松山越の観音堂の前で各々下馬して、甲冑を荷って嶮所をよじたが、宵闇では....
十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
大垣、筑紫の両藩十万人を先鋒にして、錦旗にこの世の春を誇り乍ら、すでにもう江戸を進発しているのだ。右するも左するも事は急なのである。 月が青い……。 慶応四....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
去々戌年仰せ出され、めいめい国もとへ引き取り候面々もこれあり候ところ、このたび御進発も遊ばされ候については、深き思し召しあらせられ候につき、前々の通り相心得、当....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
あなたがいったとおりの海中風景が見られますよ」 そういうと博士は、樽ロケットを進発《しんぱつ》させ、その操縦をはじめた。 博士のことばどおり、二人の目の前に....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
きを境として、再び見られなかったからである。 全軍は、直線的に、真西へ向けて、進発した。それは丁度洋上に夕闇が下りたばかりの頃だった。太青洋踏破は、正二日半で....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
! 「吾ガ連合艦隊ハ今ヤ×国艦隊ニ対シテ攻撃ヲ加エントシ、南洋○○群島ノ根拠地ヲ進発、真東ニ向ッテ航行中ナリ。×艦隊ハ既ニハワイパール軍港ヲ出デテ、大挙西太平洋....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
になっている。即ち現在はもはや海では無い。 一首の意は、伊豫の熟田津で、御船が進発しようと、月を待っていると、いよいよ月も明月となり、潮も満ちて船出するのに都....
キド効果」より 著者:海野十三
とだった。午前七時|丁度という時刻にこの博克図駅を問題の列車は興安駅の方へ向って進発したのだった。長時間の夜汽車だったもので、室内は煙草のひどい煙と、悪食乗客の....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
嘉暦に渉ってさらにその乱相つぎ、幕府は嘉暦元年工藤右衛門尉祐貞を蝦夷追罰使として進発せしめ、翌年さらに宇都宮五郎高貞・小田尾張権守高知を追討に向わしめたが、三年....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ックスも、二の足を踏んでいるときではなかった。そして彼は、八月の終り、ダブリンを進発した。 同時に、彼は短い手紙をつくって、女王に発送した。これほど彼の言葉が....