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進運
「進運〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
進運の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
なかった。見かけ倒しの不良マダムだった。共同経営者の他の二人が、抑留者の引揚げ促
進運動のデモに参加することと、店へ来る客と大津へ泊りに行くことを、ちゃんと使い分....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
メリカまた自由主義を標榜しつつ實質は大きく統制主義に飛躍しつつある。日本は世界の
進運に從い、統制主義國家として新生してこそ過去に犯した世界平和攪亂の罪を正しく償....
「厨房日記」より 著者:横光利一
んだ」 「ふむ」と友人は眼を見張った。 「それもスタハノフ運動という貨物の能率増
進運動を妨害しようとしたトロツキイ派の一味だからというのだが、しかし、日本の左翼....
「肉親」より 著者:宮本百合子
ソ同盟に対する引揚促
進運動は、さきごろ、はっきりした反ソ運動の一つのかたちとして悪用されていた。内地....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
たことも同様に事実だ。産繭処理統制法案についても、産業組合乃至全国養蚕連合会の促
進運動が行なわれたことを見落してはならぬ。にも拘らずいずれの法案も握りつぶされて....
「婦人指導者への抗議」より 著者:与謝野晶子
階級闘争は既に我国にも爆発の端を示していますのに、それに対して何らの調節運動も促
進運動も試みられません。それについて意見の発表さえもないのです。また町村会初め帝....
「学位について」より 著者:寺田寅彦
みを誇大視して徒らにジャーナリズムの好餌としていては、その結果は却って我邦学術の
進運を阻害するようなことに多少でもなる恐れがありはしないか。この点を深く自ら考慮....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
へやつて行つて下足番のおやじにむかつて運動を開始する。もちろん臨時無料入場認定促
進運動である。 ところが妙なことにこの運動はいつも効を奏したので、私はこの小屋....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
員組合の組織をつうじて、あらゆる機会に政府あるいは政党に働きかけて草案の立法化促
進運動を果敢に展開することである。 右のうち、草案の内容については、私一個人と....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
学科は長足の進歩を遂げたのである。 しかるに数学はどうであるか。もとより社会の
進運に必要であるから相当に奨励もされ、また進歩を見ないでもなかったのであるが、し....
「黒船来航」より 著者:服部之総
山《さくまぞうざん》、橋本左内などがその代表者であった。これらの人びとは、世界の
進運に深く思いをいたし、憂国の至情から開国を主張した愛国派である。だから時の権力....
「三国志」より 著者:吉川英治
めた。 荀※が、まず云った。 「袁紹は、名門の族で、旧勢力の代表者です。時代の
進運をよろこばず、旧時代の夢を固持している輩のみが、彼を支持して、時運の逆行に焦....
「エタと非人と普通人」より 著者:喜田貞吉
に乗じ風雲に会して、よくその処を得たものは貴ともなり、尊ともなる。不幸にして世の
進運に後れ、社会に落伍したものは賤ともなり、卑ともなる。しかもその幸運児の子孫は....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
彼らの多数が社会の進歩から後れているの現状のみである。彼らにして自覚反省し、世の
進運に後れぬ様になったならば、もはや彼らを区別すべき何らの必要もなくなり、彼らの....