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進駐
「進駐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
進駐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
が眼にはいった。 木崎は相変らず階段の真中に突っ立っていた。 十番館ははじめ
進駐軍専用のキャバレエとしてつくられたので、シャンデリア代りに祇園趣味の繋ぎ提灯....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ることを御免蒙《ごめんこうむ》り独立してしまってからは、イギリス軍やアメリカ軍の
進駐となり、古い淋しいアイスランドは急に夜が明けたように賑《にぎ》やかになった。....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
雄ヒットラーにより全国力が完全に統一運用されているのに反し、数年前ドイツがライン
進駐を決行したとき、フランスが断然ベルサイユ条約に基づきドイツに一撃を加えること....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
るときには叱責し、且つ激励をなし給え。 九月九日 ◯昨八日、米軍初めて帝都内に
進駐す。米大使館をはじめ、代々木練兵場、麻布三連隊なり。 ◯満州、樺太、朝鮮北部....
「一坪館」より 著者:海野十三
ここで話は、半年ばかり先へとぶ。 銀座も、バラック建ながらだいぶん復興した。
進駐軍の将校や、兵士たちがいきいきした表情で、ぶつかりそうな人通りをわけて歩いて....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
こで八月十五日正午ラヂオの放送が君が代で終ると、よろしい、もう相手はアメリカだ、
進駐軍の味覚を相手に料理の腕をふるつて、大いにお金をもうけ、新日本のチャムピオン....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
の神殿へとまる。魂が浄まって、しごく、よきものだぞ。今朝まで泊っておった。オレは
進駐軍関係の土建業務もやっとるから、キリスト教のよいところも充分に知っとるが、や....
「火の扉」より 著者:岸田国士
、これも道がやゝこしいですよ。倉庫ばか、あつちこちに建つとつてね。近ごろはそれも
進駐軍が使つとつて、滅多なところは通れんし……」 ――では、こゝで夜明しをする....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
こともなかったが、しかし見廻したところ男の姿を見出すには相当苦労するな。もっとも
進駐軍席があって、私はその隣にいたせいで、怪しまれなかったのかも知れません。 ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
です。 失踪以来二ヶ月半夫は何をしていたのでしょうか。アミタール反応では横浜の
進駐軍につとめていたといゝますが依然空白です。またどうして記憶喪失症になったので....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
日本人が行けないのでしょう」 「普通はそうですが、ボクと一しょなら行けるんです。
進駐軍が川奈を接収したとき、司令官に頼まれて、いわれた数だけのゴルフ用具をそろえ....
「東京宝塚劇場の再開に憶う」より 著者:小林一三
は休場する事態に立ちいたりました。 次いで終戦となり、昭和二十年十二月廿四日に
進駐軍のため接収され、比島戦線にて活躍して散った米国の新聞記者のアーニイ・パイル....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
我関せず焉として、焼残った東宝系の建物のみは暗闇である。 もと日東紅茶の店は、
進駐軍の図書室として花やかに輝く時、筋向うの喫茶カテイの洋館四階建は真暗である。....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
――ハバ、ハバ!」 豹吉はいらいらして言った。ハバとは「早くしろ」という意味の
進駐軍の用語である。 珈琲、ケーキ、イチゴミルク、エビフライ、オムレツ……。 ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。 英国の利己的行為は仏、白との精神的結合を破壊していた。数年前ドイツがライン
進駐を決行した時、仏国が断然ベルサイユ条約に基づいてドイツに一撃を加うべく主張し....