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逸り気
「逸り気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逸り気の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雁坂越」より 著者:幸田露伴
ちょうど無暗滅法に浮世の渦の中へ飛込もうという源三に出会ったので、取りあえずその
逸り気な挙動を止めておいて、さて大に踏ん込んでもこの可憫な児を危い道を履ませずに....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、卑怯者といわれたくないと思い、死んでも帰ると仰っしゃるかも知れませんが、そんな
逸り気はやめて下さいませ。こん夜卑怯者といわれてもあした卑怯者でなければよいでは....
「三国志」より 著者:吉川英治
くご注意ねがいたい」 「なあに孟獲。そのへんは、心得ておるよ。おぬしこそ、とかく
逸り気だから気をつけろ」 見張りの蛮兵が、報告に来た。 「ゆうべから北岸に、蜀....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、一面の気概となっていることは見のがされない。 だが、困るのは、彼らのそうした
逸り気だった。彼らは少しも戦争を怖れていない。それが、正成には大きな怖れだった。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、それらには安心して部署をまかしておいていいとしている。 だが、直義に劣らない
逸り気の将校はほかにも多い。仁木義勝、石堂綱丸などは、とかく功名あせりをしそうで....