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「逸書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

逸書の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
のよ」 津田君は何にも云わずに、二カ月以上もかかってまだ読み切れない経済学の独逸書《ドイツしょ》を重そうに畳の上に置いた。 「寝ていて読むにゃ重くって駄目だよ....
正岡子規」より 著者:夏目漱石
彼はハルトマンの哲学書か何かを持ち込み、大分振り廻していた。尤《もっと》も厚い独逸書《ドイツしょ》で、外国にいる加藤恒忠氏に送って貰ったもので、ろくに読めもせぬ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
名は、ランケの「ローマ法王伝」や、ファルクの「ゲーテ人物論」やなどの、種々なる独逸書の翻訳によって、既に世界に喧伝されておったのである。この一事は、オースチンが....
十二支考」より 著者:南方熊楠
』のビートリース女の話中に出る『百笑談《ハンドレット・メリー・テールス》』てふは逸書で世に現われなんだところが、一八一四年頃牧師コインビャーがふと買い入れた書籍....
十二支考」より 著者:南方熊楠
み》の方も少々戴きたいものだと言うたそうな。一五二五年頃出た『百笑談』てふ英国の逸書に、田舎|住居《ずまい》の富人が、一人子をオックスフォードへ教育にやって、二....