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遅日
「遅日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遅日の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ゅんいん》いたずらに更《ふ》けて、花影《かえい》欄《おばしま》にたけなわなるを、
遅日《ちじつ》早く尽きんとする風情《ふぜい》と見て、琴《こと》を抱《いだ》いて恨....
「西航日録」より 著者:井上円了
ベンネビス(Ben Nevis)峰を右方に望む。その高さ四千四百六フィートなり。
遅日暖風渓色濃、車窓一望洗心胸、蘇山深処春猶浅、白雪懸天涅毘峰。 (日暮れのおそ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ように満ちて、月をめでて酒を酌み、花を吟詠して五更(五時)に至ったのであった。)
遅日暖風渓色濃、車窓一望洗天涅毘峰。 (春の日、暖かい風が吹いて渓の色も濃く、車....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
盛《さかん》に小説及び文芸の書類を刊行した。書店の主人みずからもまた短篇小説集『
遅日』を著《あらわ》した。谷崎《たにざき》君の名著『刺青《しせい》』が始めて単行....