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遅遅
「遅遅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遅遅の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
である。 十一月――日 稲刈はまだ終ってはいない。悪天の連続でどの田の進行も
遅遅としている。私は農家の収穫を見おさめれば東京へ帰ろうと思っているが、雁が空を....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
を作っているが、やはり家持の影響とおもわれるふしがある。 この歌の左に、「春日
遅遅として、※は雲雀と訓ませており、和名鈔でもそうだが、実は鶯に似た鳥だというこ....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
これが使用法を授け時々練習問題を課し児童をして自ら検索せしむるを要す。当初は進歩
遅遅たるの観あるべしといえども一たび児童の興味を喚起し自学自修の習慣にして養成せ....
「上野」より 著者:永井荷風
ヲ呼ブ。而シテ樹下ニ露牀ヲ設ケ花間ニ氈席ヲ展ベ、酒ヲ煖メ盃ヲ侑ム。遊人嘔唖歌吹シ
遅遅タル春日興ヲ追ヒ歓ヲ尽シテ、惟夕照ノ西ニ没シ鐘声ノ暮ヲ報ズルヲ恨ムノミ。」と....
「水魔」より 著者:田中貢太郎
××バーで脅迫した女の尋ねて来るのを待っていた。帳場の上にかかった八角時計の針の
遅遅として動いて往くのに注意したり、入口の青い帷を開けて入って来る客に注意したり....