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「遅配〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遅配の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三十年後の東京」より 著者:海野十三
い、一年中いつでもきゅうりも、一年中いつでもならせることができます」 「すると、遅配だの飢餓だのということは、もう起らないのですね」 「えっ、なんとかおっしゃい....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
もさもしいともいえることではあるが、しかしやはりこれは人情であろう。 五月六月遅配と欠配、食糧難深刻、餓死者続出、附近の家々も最後の最悪の事態に陥つ、泪なしに....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
。またりんごもバナナもかきも、一年中いつでもならせることができます」 「すると、遅配《ちはい》だの飢餓《きが》だのということは、もう起らないのですね」 「えっ、....
メーデーと婦人の生活」より 著者:宮本百合子
年に一度のメーデーを、どうおすごしになるでしょうか。メーデーだと云っても、決して遅配のお米が配られては来ません。この二三ヵ月、また一段と高くなった物価も、せめて....
今年こそは」より 著者:宮本百合子
ったと思えば、もうそのときには物価がずーっと、先へ行ってしまっている有様でした。遅配、欠配、棚上げは改善されませんでした。人民の大部分が、筍生活から玉葱生活にう....
帝銀事件を論ず」より 著者:坂口安吾
である。たとえば、さきに餓死した判事のごとき人物が首相となり、窮乏の時であるから遅配に我慢せよ、余が範をたれると称して餓死されては、国民たるもの、降参せざるをえ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
この本を読んでいたのは終戦にちかいころの、一日一合七勺、それが十日、三十日という遅配欠配の最中ですよ。実に異様でしたね。どうにもワケが分らんですよ。一日三合、そ....
猿の図」より 著者:三好十郎
……だって内のが有るだろう? 久子 内のがって、だってあんた、もう二十日からの、遅配なんですよ。そんな―― 三芳 だからさ、先月買いこんだぶんが有るだろう、例の....