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遊ばせ言葉
「遊ばせ言葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊ばせ言葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
当時社長の女秘書がいたんだ。これがまた頗る美人で、おまけに名門の出だもんで、例の
遊ばせ言葉と来てるんだ。じつは、結婚してたんだが、亭主が小間使に手を出したてんで....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
は久馬様のお嬢さんなんでげすか、道理で初めから久馬様の相が有りましたよ、何かその
遊ばせ言葉などの所は違げえねえ、成程七百石のお嬢さまなんで……」 旦「私はお前の....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
の上だがまさか町人と縁組をするも嫌だし、何か手捌きも出来るような柔和な屋敷者で、
遊ばせ言葉で無ければと仰しゃる、そうかと云って不器量でもいかんし、誠に僕も殆ど閉....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
感じ入って来ました、何と彼女たちは変ったでしょう。時雨、市子、禎子、そんな連中は
遊ばせ言葉になって社交声で、何か皆に負うたように(これは時雨ひどい)やっている。....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
。こうした作法の簡易化は、決して礼儀の乱れたことを意味するものではない。 所謂
遊ばせ言葉は、上流婦人の間でも急激に退化しつつある。だが、「さよなら。」の意味で....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
である。言語の用《よう》は思想を確実に、意志を明らかにさえすれば事が足《た》る。
遊ばせ言葉は暇《ひま》つぶしでかつ煩《わずら》わしい。言葉はなるべく簡略なるがよ....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
わなけりゃアイタに付かねえ」 この心配も無用であった。彼女はほんとに翌日から、
遊ばせ言葉を使うようになった。 もう贋物には見えなかった。 生れながらのおデ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
益満を見上げて
「ま、お当て遊ばせな」
と、座蒲団を押しつけた。
「貴様でも、
遊ばせ言葉を存じておるか」
「妾は、元、京育ち、父は公卿にて一条の」
「大宮辺に....