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「遊び事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊び事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老妓抄」より 著者:岡本かの子
、心はこどものまま固って、その上皮にほんの一重大人の分別がついてしまった。柚木は遊び事には気が乗らなかった。興味が弾まないままみち子は来るのが途絶えて、久しくし....
小田原陣」より 著者:菊池寛
る所に散見して見える。 十重二十重に囲まれ、その上連日の霖雨であるから、いくら遊び事をして居たって、城内の諸士が相当に腐ったのは想像出来る。 気持ちが滅入っ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
す。けれども自分でそれをやった覚えはございませぬ。京とは異って東国は大体武張った遊び事が流行ったものでございますから……。 衣服調度類でございますか――鎌倉に....
源氏物語」より 著者:紫式部
から見ていた時よりもずっと美しかった。気に入るような話をしたり、おもしろい絵とか遊び事をする道具とかを東の対へ取りにやるとかして、源氏は女王の機嫌《きげん》を直....
源氏物語」より 著者:紫式部
て自分などはこう取り扱わるべきであるとあきらめていて、始終源氏の所へ来て、学問も遊び事もいっしょにしていた。青年時代の二人の間に強い競争心のあったことを思い出し....
源氏物語」より 著者:紫式部
問などに身を苦しめたりいたしますことはきっとばかばかしいことに思われるでしょう。遊び事の中に浸っていながら、位だけはずんずん上がるようなことがありましても、家に....
源氏物語」より 著者:紫式部
は、空の気持ちなども理由なしに感じのよい季節であるが、閑暇の多い源氏はいろいろな遊び事に時を使っていた。玉鬘のほうへ男性から送って来る手紙の多くなることに興味を....
源氏物語」より 著者:紫式部
これ以来手紙が通うようになって、友情が二人の夫人の間に成長していった。書信でする遊び事もなされた。世間はこうした高貴な家庭の中のことを話題にしたがるもので、初め....
源氏物語」より 著者:紫式部
とにも物哀れな気持ちが誘われて来賓席を夫人は見渡しているのであった。まして四季の遊び事に競争心は必ずあっても、さすがに長くつちかわれた友情というもののあった夫人....
源氏物語」より 著者:紫式部
己を解放することのできなかった人であるが、近ごろは少し晴れ晴れしくなって、尼君と遊び事をしたり、碁を打ったりして暮らすこともある。仏勤めもよくして法華経はもとよ....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
する動作をしていた。それはまるで私が故郷の黒丘入江の岩のあたりでよくやったような遊び事であった。だが前には、勿論、今のように胸をひどくどきどきさせてやったことは....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
しかしながら、昔の剣法は実戦のために編みだされたもので、いわゆる御前試合流の遊び事ではなかったから、剣の心構えというものも実は甚だしく切迫していたものだ。し....
田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
働と呼ぶ事ができないように思われた。と云うよりは、むしろそれは慰みであり、一種の遊び事ででもあるかのようにさえ見做されたのである。 何事に煩わされるという事も....
食道楽」より 著者:村井弦斎
児法の秘訣を悟る事もあるので西洋婦人中には大層この事が流行するそうです。女の子の遊び事にしても玉子を孵化《かえ》して雛にしたり雛を育てて大きくしたりする事は高尚....
食道楽」より 著者:村井弦斎
も家族一同を楽しましめる心掛《こころがけ》でなければ文明流と申されません。男子の遊び事は多く自分一人の楽しみになって困ります」と頻《しきり》に長談義をなしけるに....