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「遊び女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊び女の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老妓抄」より 著者:岡本かの子
ばいいじゃないかって、そう事が簡単に……(柚木はここで舌打をした)だから君たちは遊び女といわれるんだ」 「いやそうでないね。こう云い出したからには、こっちに相談....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
女だまりの小べやの中へ、じろじろ鋭い目を送っていたが、五つ鏡台が並んでいるのに、遊び女は四人しかいないのを見定めるや、間をおかずに、さえざえとした声が飛びました....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
い……何でもないです。誰でも同じ人間です」 「すると、あの中の女たちは、やっぱり遊び女」 「遊び女もいますし、芸術家もいます。中には、ひどい悪党もいます」 む....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
あなたはきょう木屋町の松の家にいらしたのでしょう。 僧二 そしてかえでとやら申す遊び女のところに。 唯円 ………… 僧三 何もかもわかっているのです。六角堂に参....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
にかわりはあるまいな。」 千浪は一生懸命に、 「なにをおっしゃります。千浪は、遊び女ではござりませぬ。お顔によって、つくす誠に違いがございましょうか。なんとい....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
が、若き時より御行跡穏やかならず、長崎|御番の御伴して彼の地に行かれしより丸山の遊び女に浮かれ、遂にはよからぬ輩と交りを結びて彼処此処の道場を破りまはり、茶屋小....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
生活にもつれて彼のこゝろを綾取っていた。一人は建築学校教授の娘カテリイヌ。一人は遊び女のリサであった。それからまだその頃は東京に残して来た若い妻も新吉のこゝろに....
巴里の唄うたい」より 著者:岡本かの子
彼女の売出しごろには舞台の背景に巴里の場末の魔窟を使い相手役はジゴロ(パリの遊び女の情人)に扮した俳優を使い彼女自身も赤い肩巻に格子縞の Basque とい....
巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
のがいい――が流行の波斯縁の揃いの服で、日|覆けの深いキャフェの奥に席を取った。遊び女だ。連れて来た袖猿に栗をあてがって置いて、彼女等はお互いの着物の皺に出来た....
荘子」より 著者:岡本かの子
なるだろうと思われているうち、この王が歿し麗姫は重臣達の謀らいで遠くの洛邑の都に遊び女として遣られた。当時洛邑の遊び女には妲妃、褒※魚を生きたままで持参して見せ....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
のマネキン娘。愛犬倶楽部の書記助手。土耳古の金持の妾、アメリカ世界観光船へ乗組の遊び女、これらの職業に携わって居る間に彼女は小田島に度々遇って、いくらも生活の愚....
私本太平記」より 著者:吉川英治
余っているものをよ。たとえば……草心尼さ……見れば見るほど、肌のきれいさ。宿場の遊び女などは、見られなくなる」 「藤五。きさまの野心は、あの尼前の色香だな」 「....