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遊動円木
「遊動円木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊動円木の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
うにフラフラ背を揺《ゆす》っていた。 廻旋木《かいせんぼく》にさわってみたり、
遊動円木に乗ってみたり、私は新しい学校の匂いをかいだ。だが、なぜか、うっとうしい....
「旅愁」より 著者:横光利一
ら眠りおり青き踏む――いいね。これは。」
久慈はこう云って後方にある廻転木馬や
遊動円木の傍の乳母車の中で眠っている幼児を見たり、前方に拡がった美しい芝生を見た....
「二十三番地」より 著者:宮本百合子
て、毬投げをするかと思えば、すっかり日が落ちて、あたりがぼんやりするまで木の陰の
遊動円木に腰をかけて夢中になって物《もの》を読んで居たり、小さい子の前にしゃがん....
「盗難」より 著者:宮本百合子
来て御覧なさいまし早く。 と叫んだ。 「何? どうしたの。 「奥の用箪笥が、
遊動円木の傍に出て、ごちゃごちゃになって居ます。 と云う。 私はハット思った....
「地上」より 著者:島田清次郎
そうした折の朝の光を透して見える和歌子の賞讃と憧憬に充ちた瞳の記憶、また運動場の
遊動円木に腰かけて、みんなして朗らかに澄んだ秋の大空に一斉に合唱するとき、平一郎....
「遊動円木」より 著者:葛西善蔵
て、しめっぽい五月の闇の中を、三人は柔かい芝生を踏みながら帰ってきた。ブランコや
遊動円木などのあるところへ出た。「あたし乗ってみようかしら? 夜だからかまやしな....