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遊女町
「遊女町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊女町の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二人の友」より 著者:森鴎外
車《いとぐるま》の音のする家から、太鼓の音のする家に移ったのである。京町は小倉の
遊女町の裏通になっていて、絶えず三味線と太鼓が聞えていた。この家へもF君は度々話....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
六年には、橘町の歌舞伎の興行を許し、侯自らも見物するに至れり。従来かつて無かりし
遊女町を西小路に起し、翌年更に是を富士原、葛原に設け、それより栄国寺前、橘町、東....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
二度も行って見た彼女の故郷の家のまわり一体に、昔、栄えた船着場の名残りとしての、
遊女町らしい情緒の今も漂っているのと思いあわせて、近代女性の自覚と、文学などから....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ど、和尚もなかなか罪を造ったものだなと思わせる話までも聞かせてくれる。 日本の
遊女町というものを、社会史上の一つの現象と見て、この後とうてい復活の望みのない日....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
と》も、大門通りは名のごとく万治の昔、新吉原へ廓《くるわ》が移《ひ》けない前の、
遊女町への道筋の名であるゆえか、大伝馬町、油町、田所町、長谷川町、富沢町と横筋に....
「三甚内」より 著者:国枝史郎
くなったことも若干かはある。散在していた風呂屋女を吉原の土地へ一つに集め、駿府の
遊女町を持って来たなどは確かに面白い考えだ」 こんなことを云いながら、その吉原....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
頃、毛利方のお船手が十人余り兵糧船から上陸って、三木城のお侍衆と一緒についそこの
遊女町で飲んでおるということでございますし、そのほかだいぶ見かけない侍衆が町をあ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
寺の法師原とあるのがこれである。その末路は明らかでない。しかし今もこの地は有名な
遊女町で、『坊目考』に、 。 とあるのによれば、その起原がやはり往時の唱門に発....