遊学[語句情報] » 遊学

「遊学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
以上、悪評などが立つ謂《い》われのないと云う事、そのほか日頃私の希望している東京遊学のごときも、結婚した暁には大いに便宜があるだろうと云う事――そう事をいろいろ....
星座」より 著者:有島武郎
に送るのだ。そしてそれは同時に清逸自身の存在を明瞭にし、それが縁になって、東京に遊学すべき手蔓《てづる》を見出されないとも限らない。清逸は少し疲れてきた頭を休め....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
過ごしたりけるが、いまやすなわちしからざるなり。村越欣弥は渠が然諾を信じて東京に遊学せり。高岡に住めるその母は、箸《はし》を控えて渠が饋餉《きしょう》を待てり。....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
こにざっと書き連ねずにはおけない。 札幌で君が私を訪れてくれた時、君には東京に遊学すべき道が絶たれていたのだった。一時北海道の西海岸で、小樽をすら凌駕してにぎ....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
、そして幸福に暮していました。兄が前に申した綾子と結婚すると、私は間もなく独逸へ遊学にでかけました。兄はたった一人の同胞に別れるのが大変に辛いと申しました。しか....
自叙伝」より 著者:大杉栄
学習院と暁星中学校と成城学校との規則書を貰うことは忘れなかった。そして別に『東京遊学案内』という本をも買った。 幼年学校を退校する決心ではもとよりなかった。も....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
が――」 かの女は、何となく、老紳士の息子に対して気兼ねが出て、自分のむす子の遊学の話など、すぐ返事が出来なかった。また逸作が代っていった。 「僕等が、昭和四....
画の悲み」より 著者:国木田独歩
た。 爾来数年、志村は故ありて中学校を退いて村落に帰り、自分は国を去って東京に遊学することとなり、いつしか二人の間には音信もなくなって、忽ちまた四、五年経って....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
の精励のためについに血を吐いたほどであった。 十六歳のとき清澄山を下って鎌倉に遊学した。鎌倉は当時政治と宗教の中心地であった。鎌倉の五年間に彼は当時鎌倉に新し....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
左衛門には、左門という忰があって、「父上を自害させたのは忠右衛門である」と云い、遊学先の江戸から馳せ帰り、一夜、忠右衛門を往来に要して討ち取り、行衛を眩ました。....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ョに扮しているのだが、この新作では、ホレイショが女性であって、ヴィッテンベルヒに遊学中、ハムレットと恋に落ちた娼婦と云う事になっている。 つまりその娼婦を、男....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
独逸に在る唯一の仏教の寺だという仏陀寺へ私は伯林遊学中三度訪ねた。一九三一年の事である。 寺は伯林から汽車で一時間ほどで行ける....
高原の太陽」より 著者:岡本かの子
どのことだった。こういう青年を妹に何の気づかいも無く紹介して間もなく兄はフランス遊学の長途の旅に立って行った。青年は夜になると庭から入って来た。かの女が夕飯を済....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
一人息子である。斯ういう山村に生れても、家が富裕であるお庇に、十年以前から東京に遊学して、医術を専門に研究し、開業試験にも首尾好く合格して、今年の春から郷里に帰....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
アリイ後見のもとに育てられた。十歳のときにケンブリッジの、トリニテイ・カレッジに遊学し、そこで一五八一年十四歳のとき、マスタア・オブ・アーツの学位を与えられた。....