遊宴[語句情報] »
遊宴
「遊宴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遊宴の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
輿《はじまり》と云々」とあるは可《い》い思い付きだ、時節がら新年を初め官吏どもの
遊宴には兎と蕗の薹ばかり用いさせたら大分の物入りが違うだろ。本邦では兎に因《ちな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
この猴に種々有用な芸道を仕込む。たとえば、夜《よる》、燭《しょく》を秉《と》って
遊宴中、腰掛けを聯《つら》ねた上に数猴一列となって各の手に炬火《かがりび》を捧げ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
だ》せり。即ち大名屋敷あるひは青楼の大広間に男女《だんじょ》打集《うちつど》ひて
遊宴せるさままたは人形芝居を見る処なぞを描きたるものにて、和蘭陀風《オランダふう....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 これでは、高時に仕えた小姓の頃、無二の者と愛されたのも道理である。犬好き、
遊宴好き、田楽狂の執権が、彼を愛した所以は、おそらく彼の田楽役者的な頓才や諂いで....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
びをこえ、そのつど顔ぶれもふえ、またさかんになるに従って、会後の婆娑羅な無礼講の
遊宴も、いつか常例になっていた。 無礼講は、無礼問わずである。 僧は僧衣を外....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
歌、闘茶の娯楽などは公然な風だったので、長崎は、たびたび、 「鎌倉の聞えもある。
遊宴は相ならず」 と、それの禁令も出したことだが、おこなわれたためしはないのだ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ろ」 「ほかの谷の穴へ行け」 「ご執権を暗愚にして、今日の厄を招いたのも、多年、
遊宴のお取巻きばかりを能としていた、きさまらのなせるわざだわ。この、うじ虫めら!....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
をおいて、個人的にまで深まっていた。 といっても、この婆娑羅同士のことである。
遊宴、放逸、どんな酒間においても、腹のなかのより大きな欲望はいつも忘れていなかっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
直は、女房連があゆむ細殿の簾の蔭にいて、つぶさに彼女らの品さだめを味わい、やがて
遊宴のあいだには、お名ざしで、別殿の奥へ引き抜いてゆく。はなはだしいときは、それ....