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「遊歩場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊歩場の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金属人間」より 著者:海野十三
ける。 選抜隊が百名、いよいよ屋上へ通じている階段をのぼって、塔のもっとも下の遊歩場《ゆうほじょう》へ姿をあらわした。 怪魔は、塔の上で、ぐったりとなってい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
がけず『結核』がみつけられました。早速お送りします。他にフランス『襯衣』同じく『遊歩場の楡樹』スタンダール『アンリ・ブリュラールの生涯』とを、みつかりましたから....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ました」「はい、どうも御苦労さま」というのが、うしろできこえました、わたしは、「遊歩場の楡樹」をよみかけて居りました。すると、咲が、はい、はい、はいとヒラヒラさ....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
富にしっくりと抱擁してる都市、そして中央に輪奐の美を誇る幾多の殿堂が聳え、楽しい遊歩場が広く展べられてる都市、それは観賞の対象としては実に高価であるが、近代都市....
ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
公園を設け、橋梁を修理し、河川を清掃し、放水路を作り、広い街路を通じ、河岸の緑地遊歩場を拵え……おう、限りなく仕事がある。 他方には、前述の老婦人が指摘したよ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
日が来た。オットーは会合の時間を正確に守った。しかしクリストフは、一時間も前から遊歩場で待ちながら、いらいらしていた。オットーの姿が見えないので苦しみ始めた。病....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。しかしシュルツは即座に、それをいい考えだと思い、シェーン・ブッフ・ワルデルの遊歩場を客に見せなければいけないと思った。クンツはちょっと顔をしかめた。しかし別....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
そこには多くの変化があった。町の入口には、古《いにしえ》の稜堡《りょうほ》の跡の遊歩場に、アカシアの木立が植えられるのを昔彼は見たのだが、それがすっかりあたりを....
怪しの者」より 著者:国枝史郎
らか靄を含んでいて、白っぽく見えてはおりましたが、でもよく晴れた夏の空を、自分の遊歩場ででもあるかのように、鳶が舞っておりましたっけ。 ふと人の気勢を感じたの....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
、印度|犀の声を手近のように送ってきます。ヘミングウェー嬢は、この朝|高台公園の遊歩場へゆき、八時頃には、木蔭を縫う馬蹄の響が聴えてきました。 そこで私は、と....
街の探偵」より 著者:海野十三
と僕を誘った。 懐中電燈をつけて、三階の階段をまた一つ上にのぼるとそこは屋上遊歩場であった。そしてその周囲は、高さ一メートルほどの厚い壁でぐるりととりまいて....
西航日録」より 著者:井上円了
あたかもわが大磯に比すべきものなり。されど、その比較は雲泥の差あり。海岸数里の間遊歩場あり、また海中に幅およそ十間、長さ三百間以上の桟橋二カ所あり、その一つは壮....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。よって、ただちに帰路に向かい、クロイドン駅に降車す。林丘あり河流ありて、夏時の遊歩場に適す。その流水はヤラ川の源流に当たる。この川、メルボルンに至りて海に入る....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
あのあたり一帯に水上陸上相まって、他と趣を異にした特殊の景情を現出すべく、公園や遊歩場というものを持たないわれ/\牛込区民や、麹町区一部の人々の好個の慰楽所とな....