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「遊覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遊覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇遇」より 著者:芥川竜之介
ないのです。それから支那人が書いた本では、大清一統志《たいしんいっとうし》、燕都遊覧志《えんとゆうらんし》、長安客話《ちょうあんかくわ》、帝京《ていきょう》――....
蠅男」より 著者:海野十三
外なんだか狭くなったような感じであるが、見廻したところ、彼の記憶に残っている世界遊覧実体鏡、一銭活動、魔法の鏡、三世界不思議鏡、電気屋敷など、すべてそのままであ....
海底大陸」より 著者:海野十三
入港したときには、ルゾン号を見ようという群衆が、波止場にも、ビルの屋上にも、また遊覧飛行機の上にも、いっぱいみちみちていて、さかんに旗をふったり、ハンカチをふっ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
る。ここから正面に見るエッフェル塔はあまりに大きい。 暮れるのを惜しむように、遊覧の人々は、三々五々|小径を設計の模様に従って歩き廻り、眺め廻っていた。僅かに....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
はなかなか賑わっている。大祭を当込みの露店商人が両側に店をならべて、土地の人々と遊覧の人々の往来しげく、山の上とは思えないような雑沓である。昔も相当に繁昌したの....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
その日以来、宇宙旅行がしてみたくてたまらなくなった。 三十年前、やがて月世界へ遊覧《ゆうらん》飛行ができるようになるよと予言する人があったら、その人はみんなか....
大脳手術」より 著者:海野十三
、以前よりも艶々してきたと褒めた。 それから私達は、ヨットに乗って、瀬戸内海の遊覧列島へ出発した。 幸福な、そして豪華な生活に、私たちは暦を忘れて遊び廻った....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
、口野浜、多比の浦、江の浦、獅子浜、馬込崎と、駿河湾を千本の松原へ向って、富士御遊覧で、それが自動車と来た日には、どんな、大金持ちだって、……何、あなた、それま....
鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
赤松、柳、あやめ、つつじ、さくら草のたぐいをたくさんに植えさせて、将軍がときどき遊覧に来ることになっている。このときの御成も単に遊覧のためで、隅田のながれを前に....
明暗」より 著者:岡本かの子
子はその日出来上って来た新調の洋服を三木雄に着せて裏の丘続きからちょっと武蔵野の遊覧地になっている地帯に出た。その道は智子と度々散歩しつけているので三木雄は智子....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
ら、而も職業としては悪びれず、何処迄もそれを最上の商法信条とする。これがフランス遊覧地気質だ。ドーヴィル、ノルマンジーホテルの食堂もその一つだ。ちょっと客を気易....
迷信解」より 著者:井上円了
園池あり、かつ池上に三階の高楼ありて、風景いたってよろしく、明治維新の後は、一時遊覧の場所となりたることありたり。その楼を守るために、一、二人の老僕つねにこれに....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
有する一大偉観なりといいても可也。 鬼神の楼閣を下より眺めたるのみにては、普通遊覧の域也。山水に徹底せむには、その楼閣の上に登りて、大雪山の頂を窮めざるべから....
西航日録」より 著者:井上円了
し、黄浦をさかのぼりてシャンハイに上陸し、城内城外を一巡し、湖心亭茶園・愚園等を遊覧す。城外の市街はその広大なる、神戸、横浜の比にあらず。東洋のニューヨークと称....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
を呈し、すこぶる幽趣あり。当夕、風なくして温暖、水陸ともに寒暖六十度なり。夏時は遊覧者のために、海浜に臨時郵便取扱所を設く。また、記念物を販売する野店あり。その....