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運動神経
「運動神経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
運動神経の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
「うまい」と一言、褒《ほ》めてくれるのが、ふだんクルウの先輩達が、ぼくをまるで、
運動神経の零《ゼロ》なように、コオチャアに言いつけているのを知っているだけ、とて....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
木星の表徴とす。
(二)毒人蔘。繖形科の毒草にして、コニインを多量に含み、最初
運動神経が痳痺するため、妖術師の星と称される土星の表徴とす。
(三)蜀羊泉。茄科....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ろが誤りでなければ、彼のいわゆる心は脳に相当し、精神は全身に広がれる知覚ならびに
運動神経に相当するように見える。そう思って読むと彼の言葉が了解しやすくなるのであ....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
た手附きで三つの大コップへ分けて入れ角砂糖と水を入れた。禁制の月石色の液体からは
運動神経を痺らす強い匂いが周囲の空気を追い除けた。 ――忘れるということは新しく....
「鴉と唱歌」より 著者:寺田寅彦
るように思われた。してみると、この歌のリズムがなんらかの関係で、直接か間接か鴉の
運動神経に作用しているらしく思われた。 しかし、これだけでは鴉が音の拍節を聴き....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
つていくらか命をもたせることができる。私がかう考へたのは、私は元来スポーツマンで
運動神経が発達してゐるから、肉体の敏活なる反応が訓練によつて非常に大きな差を表す....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
寝てしまえばいゝのである。あのときの夥しい妄想や、聴力が一時的に失われたことや、
運動神経まで弛緩してしまったことに比較すれば、現在の私は、はるかに健康と云える。....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ない。 しかし、天性敏活で、チョコ/\と非常線をくぐるぐらいお茶の子サイサイの
運動神経をもつ小林秀雄が大ヤジウマなのにフシギはないが、幼稚園なみのキャッチボー....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
、俳優の肉体的条件がわりに軽くみられ、特に、声に魅力がなく、肢体の均斉がとれず、
運動神経の鈍さが目立つことです。 僕はここで、先天的な欠陥を問題にしてはいませ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
善は最初に、微量のクラーリンを塗った矢針で斃されたんだよ。つまり、羚羊と同じに、
運動神経が痲痺して動けなくなったまでの事で、その眼は凝然と、怖ろしい殺人模様を眺....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
のゲルセミウムは人間を仮死の状態に陥らしめるのだね?」 「そうです。知覚神経にも
運動神経にも強く作用しますから、これを飲みすぎれば死んでしまいますが、適当の分量....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
じまるのであるが、彼の足跡をうかがうに、道なき山野をわけ岩をよじ水をくぐり、その
運動神経たるや怖るべきものがあったろうと思われる節が多い。マリベレス島で難船して....
「妖怪学」より 著者:井上円了
り相躍るは、その周囲のものの挙動を見て自ら感覚するところのもの、反射作用によりて
運動神経の作用を促し、知らず識らずこれと同一の挙動を現ずるに至るなり。例えばここ....
「澪標」より 著者:外村繁
えて来る。甘ったるい声である。 「醜態」 若い私達はいつもそんな風にして、互に
運動神経を競い合っていたのである。決して他意はない。しかしどんな弁解も役立たない....
「四つの都」より 著者:織田作之助
より、のろ/\とスタートして走り出す。まず、運動場を一周する。 庄平は、如何にも
運動神経の無さそうな、しかし、どこか戦場できたえた図太さをもった走り方である。 ....