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運動量
「運動量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
運動量の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
、運動方程式が完全に解かれた場合には、すべての質点の各位置における速度、加速度、
運動量、あるいはエネルギーのごときものが、それぞれ時の函数として与えられる。逆に....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
ばその人はほんとうに圧死したものと考えられるのである。それは影に質量がなく従って
運動量のないことを忘れているからである。 次に「空間」はどうなっているか。これ....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
動に、さらに貨物車の影がレールの上を走るところなどを重出して、結局何かしら莫大な
運動量を持ったある物が加速的にその
運動量を増加しつつ、あの茫漠たるアジア大陸の荒....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
、放逸であっても自由ではない。俳諧の流るるごとき自由はむしろその二千年来の惰性と
運動量をもつところの詩形自身の響きの中にのみ可能である。俳諧は謡いものなりという....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
も見やすい道理であるが、ベーアは明らかにこれを利用して敵の攻撃を緩和し、また敵の
運動量を借りて自分の衝撃を助長しているように見えた。カルネラはそんなことなどは問....
「科学論」より 著者:戸坂潤
象等。夫々の現象も亦無限な諸部分からなっている。又更に、同じ科学現象でも機械的な
運動量移行の現象もあれば、重力や一般の加速度現象もある。この広義の物理現象の外に....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
造のモデルはおのずから無益になって了うものである)。 * 電子の存在の測定に於て
運動量(I)と位置(L)とは次のような統一をなしている、。但しZは時間、Eはエネ....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
しい。物理学で、大きい物体を動かすのは小さい物体を動かすよりも困難で、それに伴う
運動量はその困難に比例するものであるが、これは形而上学で、能力の大きい知能は劣等....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
進んで行く光の「強度」のようなものではあるまいか。無限の空間に運動している物の「
運動量」のようなものではあるまいか。 こういう立場から見た時にセザンヌやゴーホ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
なければ、人の考えはとかく冷淡にして働きに現れることは少ない。よし現れても、その
運動量《モーメンタム》が弱い。 感情は意志や思想に力をつけるものであるゆえ、誤....