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「過不及〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

過不及の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かれこれは申すまじく候。合衆国大統領は別段飛び離れたる願いは仕らず、合衆国人民へ過不及なき平等の儀、御許しのほど願いおり候ことに御座候。 ――二百年前、御国にお....
弟子」より 著者:中島敦
発達した見事さである。一つ一つの能力の優秀《ゆうしゅう》さが全然目立たないほど、過不及《かふきゅう》無く均衡《きんこう》のとれた豊かさは、子路にとって正《まさ》....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
形は常の椀よりやや大きかった。そしてこれに飯を盛るに、婢をして盛らしむるときは、過不及を免れぬといって、飯を小さい櫃に取り分けさせ、櫃から椀に盛ることを、五百の....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の所業を評して、「謡うも舞うも法の声」と言います。修業に修業が積み、生命の流れが過不及なしに流れている人、すなわち正念を常に保ち得ている人は、何事をしても決して....
食道楽」より 著者:村井弦斎
分で察し得られんでも外《ほか》の人が平生《へいぜい》程と加減に注意しているとその過不及《かふきゅう》も自然と解るもので、妻君が家の旦那は甘い物ばかりこの頃沢山召....