過小[語句情報] »
過小
「過小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
過小の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
タリア文学運動にたいする政治的偏向の批判とか、文学における世界観の課題にたいする
過小評価、作家論の場合は平野謙の小林多喜二にたいする批評などのようなまったく本質....
「一九四七・八年の文壇」より 著者:宮本百合子
溌になります。組織的にいえば、組合の文化部は前年度の経験によって、だんだん文化の
過小評価をなくしてきたし、サークルの指導者たちは文学その他の文化的活動がいわゆる....
「討論に即しての感想」より 著者:宮本百合子
無的なブルジョア文学が存在する時、もし民主主義文学運動が自分の陣営の作家の影響を
過小評価することがあれば、それは真面目に考えられなければならない問題だと思います....
「人間性・政治・文学(1)」より 著者:宮本百合子
ていることである。 このことが一九四六年からのち、一時プロレタリア文学に対する
過小評価の論を流行させる原因の一つとなり、その文献的欠陥となっている。当時、日本....
「「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
はどんな日常のくるしみをもって解放のためにたたかわなければならないかという事実を
過小評価するものだ、というのが、当時のわたしたちの論点であった。 如是閑の批評....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
である。それでデボーリンの哲学史的欠陥は、レーニン主義・レーニン哲学に対する彼の
過小評価の内に横たわるということになる。この
過小評価が今日では現に不当であるとい....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の自由を与える意味ではないという事実を、併し若い卒業生や学生は知らなかったか又は
過小に評価していた。野上氏が退いてその結果は、校友理事達の云わば美濃部排撃的な常....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
ある。 尤もそうだからと云って、文化の各種の職業的専門家(?)の役割について、
過小評価することはまた、ナンセンスだろう。自然科学者の科学的研究と考察とに聴くの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
て鼠《ねずみ》に対するような戯れをし得ると思った。同時にまた彼は自分の力をあまり
過小視して、援兵を引きつれることが必要だと思った。その用心こそ破綻《はたん》の基....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
たことのある父の役人観を面白半分にきいていたが、おしまいに自分の血書があまりにも
過小に評価されたような気がして不満だった。いやしくも一人の人間が血を流してつづっ....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
一に、君は、フランス近代劇史の知識で、エドモン・ロスタンという作家の占める地位を
過小評価しようとしてはいませんか? 第二に、君は、新劇の観衆は、常に、そして単....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、これらの推算は、サア・フランシス・ディヴェルヌワの推算が過大であると同程度に、
過小である、と考えたいのである。 革命の初期において(訳註)離婚を大いに便な....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
の原理に反することである。スミス博士の議論は明かに過大の証明をしているが、これは
過小の証明と同様によからぬものである。
『奨励金が農業者に与える影響はこれを考....
「城」より 著者:カフカフランツ
がハンスはそれに気づかずにいたのだと思うなら、君はあの注意深い子供のことをひどく
過小評価していることになるだろう。そして、万事がハンスにわからぬままであったとし....
「審判」より 著者:カフカフランツ
のならば、虚栄心の強い裁判官たちに対する画家の関係は特に重要であり、いずれにせよ
過小に評価はできなかった。それからこの画家は、Kが次第に自分の身のまわりに集めた....