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過小評価
「過小評価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
過小評価の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヒューマニズムへの道」より 著者:宮本百合子
事をしてゆくにあたって、これらの人々は自分の作家としての活動に、過去の癖から妙な
過小評価を持って対している。はっきりした言葉にならぬまでも、文学の仕事を他の政治....
「不必要な誠実論」より 著者:宮本百合子
、一人の作家の主観として、自身が決してその時評に云われていたような作家の仕事への
過小評価、仕事への自覚、誠実、情熱の不足をもって仕事はしておらぬ、そういう表現は....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
篁村の考えかたは政治は男のものとする常識で、文学・小説というものの社会的な本質を
過小評価している気風を反映させていて面白い。「清紫の亜流世の風潮によどみて無形の....
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
タリア文学運動にたいする政治的偏向の批判とか、文学における世界観の課題にたいする
過小評価、作家論の場合は平野謙の小林多喜二にたいする批評などのようなまったく本質....
「プロレタリア文学の存在」より 著者:宮本百合子
文学が存在しなかったというどころか、逆に何故プロレタリア文学のほかの進歩的文学が
過小評価されなければならなかったかということをさぐりたかったからであった。私の書....
「一九四七・八年の文壇」より 著者:宮本百合子
溌になります。組織的にいえば、組合の文化部は前年度の経験によって、だんだん文化の
過小評価をなくしてきたし、サークルの指導者たちは文学その他の文化的活動がいわゆる....
「討論に即しての感想」より 著者:宮本百合子
無的なブルジョア文学が存在する時、もし民主主義文学運動が自分の陣営の作家の影響を
過小評価することがあれば、それは真面目に考えられなければならない問題だと思います....
「人間性・政治・文学(1)」より 著者:宮本百合子
ていることである。 このことが一九四六年からのち、一時プロレタリア文学に対する
過小評価の論を流行させる原因の一つとなり、その文献的欠陥となっている。当時、日本....
「「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
はどんな日常のくるしみをもって解放のためにたたかわなければならないかという事実を
過小評価するものだ、というのが、当時のわたしたちの論点であった。 如是閑の批評....
「若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
て当時の社会の歴史的、階級的制約の外で急進的に解決し得るものではないという事実を
過小評価する結果に陥った。 日本における過去の左翼運動の若さは、いろいろの深刻....
「わたしたちは平和を手離さない」より 著者:宮本百合子
いることである。あるいは、現世紀の人類的な正義であるそれらの運動の意味と実力とを
過小評価することである。〔一九四八年八月〕....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
である。それでデボーリンの哲学史的欠陥は、レーニン主義・レーニン哲学に対する彼の
過小評価の内に横たわるということになる。この
過小評価が今日では現に不当であるとい....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
ある。 尤もそうだからと云って、文化の各種の職業的専門家(?)の役割について、
過小評価することはまた、ナンセンスだろう。自然科学者の科学的研究と考察とに聴くの....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
一に、君は、フランス近代劇史の知識で、エドモン・ロスタンという作家の占める地位を
過小評価しようとしてはいませんか? 第二に、君は、新劇の観衆は、常に、そして単....
「城」より 著者:カフカフランツ
がハンスはそれに気づかずにいたのだと思うなら、君はあの注意深い子供のことをひどく
過小評価していることになるだろう。そして、万事がハンスにわからぬままであったとし....