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過書
「過書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
過書の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
建碑の事が畢ってから、渋江氏は台所町の邸を引き払って亀沢町に移った。これは淀川
過書船支配角倉与一の別邸を買ったのである。角倉の本邸は飯田町黐木坂下にあって、主....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
、緒方洪庵という先生の塾にはいることになりました。 塾は「適塾」といい、船場の
過書町(いまの東区北浜三|丁目)にありました。緒方先生はすぐれた町医者で、オラン....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
闇の中で、こう呼ぶ者の声が水へ響いて行ったので、弦之丞は陸へ引き揚げられてあった
過書舟の底へ身を退いて、その陰から様子をうかがっていた。 「オオウーイ」 続い....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
と、手をのばした弦之丞の胸へ、お綱はよろけ込むように抱かさった。 苫をかぶった
過書舟は、気永に、猫間川の淵を上って行った。 秋ならば、さだめし、虫聴きの風流....