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過酸化水素
「過酸化水素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
過酸化水素の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
いました。 「おい、おい、やられたよ。誰か沃度《ヨード》ホルムをもっていないか。
過酸化水素はないか。やられた、やられた。」 そしてべったり椅子へ坐ってしまいま....
「恢復期」より 著者:堀辰雄
深夜の廊下のまん中に愚かそうに立ちすくんでいたが、ふと其処にただよっている臭いが
過酸化水素の臭いだと気づくが早いか、彼は彼の部屋のドアの外側の把手《とって》には....
「牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
――そりゃお前の方の勝手で入れたんじゃないか。 ――…… 医者は傷口に、
過酸化水素を落とした。白い泡が立った。 ――ああ、電灯の。 漸く奴には分った....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
片づけ、「この勢いで前進するんだ」と、また発射した。今度はあまり音がよくない。「
過酸化水素が不純だな」長井君がひやかした。「製造機はまだ大丈夫なんだが、原料不足....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
来た。こういう風に研究が進んで来ると、化学変化もこの現象に関係があると言い出し、
過酸化水素の分解が生物線で促進されるとか、酸とアルカリとの中和でも生物線と同じよ....