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「遐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遐の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
要なき屍《しかばね》に長夜《ちょうや》の踊をおどらしむる滑稽《こっけい》である。《はるか》なる心を持てるものは、なる国をこそ慕え。 考えるともなく考えた甲....
草枕」より 著者:夏目漱石
う、 独坐無隻語。方寸認微光。人間徒多事。此境孰可忘。会得一日静。正知百年忙。懐寄何処。緬※白雲郷。 と出来た。もう一返《いっぺん》最初から読み直して見る....
京に着ける夕」より 著者:夏目漱石
》って、心の底から、心のつながるところで、しかも心の尾《つ》いて行く事のできぬ、《はる》かなる国へ抜け出して行くように思われた。この涼しき鈴《りん》の音《ね》....
野分」より 著者:夏目漱石
石したかのごとく静かである。右手の窓の外に、高い樅《もみ》の木が半分見えて後ろは《はる》かの空の国に入る。左手の碧《みど》りの窓掛けを洩《も》れて、澄み切った....
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
である。無限と云う感じはこんな空を望んだ時に最もよく起る。この無限に遠く、無限に《はる》かに、無限に静かな空を会釈《えしゃく》もなく裂いて、化銀杏が黄金《こが....
運命」より 著者:幸田露伴
、即ち是れ孝陵の土|未だ乾かずして、北平の塵既に起り、矢石京城に雨注して、皇帝|陬に雲遊するの因とならんとは。 太祖が諸子を封ずることの過ぎたるは、夙に之を....
取舵」より 著者:泉鏡花
暴れざる当座に慰められて、坐臥行住思い思いに、雲を観るもあり、水を眺むるもあり、を望むもありて、その心には各々無限の憂を懐きつつ、※息して面をぞ見合せたる。 ....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
国、西、衆夷を服する六十六国、渡りて海北を平ぐる九十五国、王道融泰、土を廊き畿をくす云々。 この国書なるものが、果して我が天皇の関知し給えるものなるか否かは....