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遒
「遒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遒の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て見る人と、これを鎮西八郎に見立てて帰る者が多いのですよ……どうです、この筆力の
遒勁《しゅうけい》なことは。容斎は豪《えら》いです。国芳の石枕も出色な出来ですが....
「連環記」より 著者:幸田露伴
る国体、優美なる民俗を答え叙べた。文章は宿構の如くに何の滞るところも無く、筆札は
遒麗にして二王の妙をあらわした。それは其筈で、何もこしらえ事をして飾り立てて我国....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
みだりに美辞麗句を連ぬるのみでなく、彼の思想の根柢には、浄土教より得たるところの
遒麗と静寂とを兼ねたものがあった。慧信の『往生要集』、覚鑁の『孝養抄』、さては隆....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
で、強く大きく豊かだということである。そしていて、浮腫のようにぶくぶくしていず、
遒勁とも謂うべき響だということである。こういう歌調も万葉歌人全般という訣には行か....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
はたおやかな原文の調が、いたずらに柔軟微温の文体に移されず、かえってきびきびした
遒勁の口語脈に変じたことを喜ぶ。この新訳は成功である。 明治四十五年一月 上田敏....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、青山胤通(東大教授)、本堂恒次郎(陸軍軍医)、岡田和一郎(東大教授)、平井|政
遒(陸軍軍医)の四人でした。四日には石本邸へ通夜に行き、式場接待掛をせられました....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
倒していたと見えて、隆古の筆意は晩年の作にまで現れていた。いわゆる浅草絵の奔放|
遒勁なる筆力は椿年よりはむしろ隆古から得たのであろう。が、師伝よりは覚猷、蕪村、....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
方面に渡れる専門的研究をして細微を極めしめたり。しかしてその文章を見るにまた頗る
遒勁《しゅうけい》なるをや。フェノロサは浮世絵|板物《はんもの》中最も上乗《じょ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。) 弟 桐城 張祖翼 逖先未定艸 風雨共帰舟、言従海外遊、鐙明孤塔遠、風圧片帆
遒、海水平如砥、客心間似鴎、他年応相済、莫漫説欧洲。 (風と雨とともに舟に乗る、....