道中双六[語句情報] » 道中双六

「道中双六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道中双六の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ていたようなものだね」と東風君が気の毒そうに云うと「やっと上がった。やれやれ長い道中双六《どうちゅうすごろく》だ」と迷亭君はほっと一と息ついた。 「これからが聞....
丹下左膳」より 著者:林不忘
テ、いまこの沼津へさしかかりました。水野出羽守様御領……。 沼津名物、伊賀越え道中双六の平作と、どじょう汁。 品川から十三番目の宿場ですな。 三島からくだ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
ためにも寂寥を感じる。甲府へ戻って、大宮吉田を振りだしに、富士山を「上り」とした道中双六の「さい」は、おのずと収められる。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
苦は色替ゆる松風通り、風の吹くように、身にも染まぬ一時恋」。半二と加作の『伊賀越道中双六《いがごえどうちゅうすごろく》』岡崎の段の初めに「世の中の、苦は色かゆる....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
――さあ、忘れた所は教えてやろう。この歌で、五十三次の宿を覚えて、お前たち、あの道中双六というものを遊んでみないか。上りは京都だ。姉の御殿に近い。誰か一人上って....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
りと遣っちゃ、手に持った団扇をばさりばさり、往来を煽いで招くが、道幅の狭い処へ、道中双六で見覚えの旅の人の姿が小さいから、吹飛ばされそうです。それに、墨の法衣の....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
思う。それから歳の暮になると、絵双紙屋の店にはいろいろの双六がかけられる。これも道中双六や武者双六や教訓双六や、その種類は数々あったが、やはり歌舞伎狂言の双六が....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
いものの名を出すのがおかしかったものと思われる。古いころの双六は今ある一枚刷りの道中双六などとはちがって、碁や将棋と同じような盤の上の競技であった。そうしてその....