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道了
「道了〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道了の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
るならば人々は、恰《あたか》も箱根連山と足柄連山の境界線にあたる明神ヶ岳の山裾と
道了の森の背後に位して、むっくりと頭を持ちあげている達磨《だるま》の姿に似た飄然....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
と子供といおうか。世には恐ろしい奴があればあるものだ) この時娘が、 「野中の
道了様へお詣りに参りましたところ、あなた様が気絶をしておいでなさいましたので、ご....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
尽きなかったのであろう、その後で、例年のように届けてくれる、小田原《おだわら》の
道了《どうりょう》さまのお山から取りよせる栗《くり》でつくったお赤飯を、母が先生....
「野萩」より 著者:久生十蘭
、三代前からの生粋の深川っ子で、旅といえば、そのとしまで、東は塩原、西は小田原の
道了さまより遠くへ行ったことがなく、深川を離れたら三日とは暮せないひとが、どんな....
「想い出」より 著者:佐藤垢石
して、果てしのない酒匂の河原を望んだ。足柄村の点々とした家を隔てて、久野の山から
道了山の方へ、緑の林が続いている。金時山の肩から片側出した富士の頂は、残雪がまだ....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
ふと気がついたように茶棚から菓子鉢を出して、「あいにく何《なん》にもなくって……
道了《どうりょう》さまのお名物だって、ちょっとおつなものだよ。」と箸《はし》でわ....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
なると夜着をかける手当が有りまする。床には抱一上人の横物はとりまして、不動さまに
道了さまと塩竈さまのお輻と掛け替り、傍に諸方から見舞に来た菓子折が積んで有ります....
「ユモレスク」より 著者:久生十蘭
るという三代前からの生粋の深川ッ子で、その年まで旅といえば東は塩原、西は小田原の
道了さまより遠くへ行ったことがなく、深川を離れたら一日も暮せないやすが、どんな思....