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「道俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
の事が忘れられない。創立者の喜びで私たちの胸はふるえていたっけね。お前のおかげで道俗の喜捨は集まった。この地を卜したのもお前だった。 僧一 棟上げの日のうれしか....
連環記」より 著者:幸田露伴
も必ず是に於てす、夫の堂舎|塔廟、弥陀の像有り浄土の図ある者は、礼敬せざるなく、道俗男女、極楽に志す有り、往生を願う有る者は、結縁せざる莫し、と云って居るから、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
魔風ニ苦シメラルルコトアリ、依ツテココニ茅屋ヲ造リ報謝ノ意ヲ表スルモノナリ、貴賤道俗トナク、叩イテ以テ一夜ノ主ナルコトヲ妨ゲズ 年月日 嶺麓 大藤村有志....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、やがて、農奴として曝《さら》しにかかって、草津の追分につながれた時分、往来の道俗の中から、がんりきの百を見出して、こいつ怪しいと捉まえにかかったが、それは片....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ばやし》の一隊を狩集め、なお有志の大連を差加えて小金ヶ原へ乗込み、都鄙《とひ》の道俗をアッと言わせようとして、明日あたりはその下検分に、小金ヶ原まで出張してみよ....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
ども、因果の理をも弁えぬ荒夷なれば、荒く当りたりし事は申す計りなし」 「彼の国の道俗は相州の男女よりも怨をなしき。野中に捨てられて雪に肌をまじえ、草を摘みて命を....
親鸞」より 著者:三木清
。 「しかれば穢悪濁世の群生、末代の旨際をしらず、僧尼の威儀をそしる。今の時の道俗、おのれが分を思量せよ。」と親鸞はいっている。 末代の道俗 しかし他面....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
うけていた。天平五年、和尚四十六歳のころには、淮南江左に和尚より秀でた戒師なく、道俗これに帰依して授戒大師と呼んだ。前後大律並びに疏を講ずること四十遍、律抄を講....
法然行伝」より 著者:中里介山
をした。その時「往生極楽の教行《きょうぎょう》は濁世《じょくせ》末代の目足なり。道俗貴賤、誰れか帰せざらんもの」と読み上げただけで初めて聞かれたように貴い響があ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
源信である。彼は「往生要集」を著わして、「往生極楽の教行は、濁世末代の目足なり。道俗貴賤誰か帰せざらんものぞ。ただし顕密の教法はその文一にあらず、事理の業因はそ....