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道場破り
「道場破り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道場破りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
密探り出さねばならぬゆえ、そのところ充分に心得てな、その腕ならばそちも二三度位は
道場破りした覚えがあろう。その折の骨を用いて他流試合に参ったごとく持ちかけ、そち....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
てて、丹下左膳と名乗る隻眼の侍、咽喉《のど》で笑った。
「またの日はよかったな。
道場破りにまたの日もいつの日もあるめえ。こら! こいつら、これが見えるか」
片....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
温和な百姓なのだ。頭ぬけた使い手には扱われていなくとも、どんな剣の名人もこの村で
道場破りはできないのだ。 村の農民によってまもられ伝えられてきた剣法。日本の講....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
ないことは明らかだ。しかし、房吉はその師に似て至って物静かな人物で、かりそめにも
道場破りを面白がるようなガサツ者ではないのであるから、伴五郎の思うように田舎侍を....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
、眉をしかめて考え込んだ。 「これは普通の田舎者ではない。十分腕のある奴らしい。
道場破りに来たのかも知れない。それにしても不思議な剣脈だな。動かざること山の如し....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
必ずそれは武者修行に出て、一度は廻国して来なければ相成らぬ。と云った処で、普通の
道場破りをして来いと申すのでは無い。先ず香取鹿島及び息栖の三社、それに流山在の諏....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
てそれを解くことをやったが、もしできないならば大いなる恥辱としたもので、数字上の
道場破りがあったのである。中根元圭が久留島義太の塾を訪うてその道場を破ったことが....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
校を罷めてから間もなくであった。 二葉亭が春廼舎を訪問したのは、昔の武者修行が
道場破りをするツモリで他流試合を申込むと多少似通った意気込がないではなかった。が....