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道士
「道士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
はっと何かに驚かされて、思わず眼を大きく開いた。
すると枕もとには依然として、
道士《どうし》の呂翁《ろおう》が坐っている。主人の炊《かし》いでいた黍《きび》も....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
が巣をくいそうな頭をした、見苦しい老人である。(ははあ、乞丐《こじき》をして歩く
道士だな――李はこう思った。)瘠せた膝を、両腕で抱くようにして、その膝の上へ、髯....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
笑いくずれぬものはなかった。卑しい身分の女などはあからさまに卑猥な言葉をその若い
道士に投げつけた。
道士は凡ての反感に打克つだけの熱意を以て語ろうとしたが、それに....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の軍将に冉従長という人があって、財を軽んじて士を好むというふうがあるので、儒生や
道士のたぐいは多くその門に集まって来たが、そのなかに※采という画家もまじっていた....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。(同上) 登仙奇談 唐の天宝年中、河南※子県の仙鶴観には常に七十余人の
道士が住んでいた。いずれも専ら修道を怠らない人びとで、未熟の者はここに入ることが....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
品物をくれる。しかし長い間には、陳もその交際が面倒になって来ました。そこで、ある
道士にたのんで、訴状をかいて上帝に捧げました。鬼の退去を出願したのです。 する....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、八本の調子を、もう一本上げたいほど高い処で張ってるのさ。貸本屋へしけ込むのは、
道士|逸人、どれも膏切った髑髏と、竹如意なんだよ――「ちとお慰みにごらん遊ばせ。....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
晩かかさずに通いつめ、出来るかぎりの真実を竭しておりましたのに、あなたは怪しい偽
道士のいうことを真にうけて、にわかにわたくしを疑って、これぎりに縁を切ろうとなさ....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
蝋燭一対(目方一斤の物に限る)線香一封を趙家に持参して謝罪する事。 二、趙家では
道士を喚んで首|縊りの幽霊を祓う事(首縊幽霊は最も獰猛なる悪鬼で、阿Qが女を口説....
「風波」より 著者:井上紅梅
の字が孟起などということまで知っている。革命以後、辮子を頭のてッぺんに巻き込んで
道士のような風体をしていたが「もし趙子龍が世に在らば、天下はこれほどまでに乱れは....
「不周山」より 著者:井上紅梅
ひらめかして、まっしぐらに女※氏の腸」と書き換えた。 あの海岸に落ちた年老いた
道士も、幾千代永らえたが、死際になって、仙山が大きい鼈の背に載せられたという要件....
「寡婦」より 著者:秋田滋
れは、ある魂にみる信仰心と同じで、燃えるように強かったのです。トラピスト教会の修
道士になるような人たちの性質は、サロンなどに出入りする浮気な人たちとは同日に云え....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
たので、そこで中断されて河中に墜落していた。ホテルの近くに山があって、その山中に
道士が棲んでいる。昔から絶えず棲んでいるという話であったが、私は都合が悪くてそれ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
もある。大商人として燕京のまん中に老舗を構えているものもある。ほかには僧もある、
道士もある。漁師もある、百姓もある。うわべは唯の人として世に住みながら、ひそかに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
あるそうだ。 桐葉分封二百余、蒼々陰護九松居、 無端燬倣渾間事、同病応憐
道士徐。 この詩にいう
道士徐というのは東海に行った徐福が戦乱に苦しんでいる民衆....