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「道庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
《くまざさ》と雑草の生い茂った密林でした。それが私の父がこの土地の貸し下げを北海道庁から受けた当時のこの辺のありさまだったのです。食料品はもとよりすべての物資は....
星座」より 著者:有島武郎
を思わせた。じき下には、地方裁判所の樺色《かばいろ》の瓦屋根があって、その先には道庁の赤煉瓦、その赤煉瓦を囲んで若芽をふいたばかりのポプラが土筆草《つくし》のよ....
熊の出る開墾地」より 著者:佐左木俊郎
で提供してもいい百五十万坪という莫大な土地を持っているという話だった。併しそれは道庁から十年間のうちに開拓するという条件でもらったもので、既に二十家族からの人々....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て真裸に飛び込んだ老翁の姿を想い見ると、畏敬の情は自然に起る。 駅逓に帰って、道庁技師林常夫君に面会。駒場出の壮年の林学士。目下ニオトマムに天幕を張って居る。....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
田猿楽町|有終学校の英語教師となった。妻子は七月に至って入京した。十二月に脩は鉄道庁第二部傭員となって、遠江国|磐田郡袋井駅に勤務することとなり、また家を挙げて....
一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
血液検査に来た由、八重案内しろと云わる。其那こといやだというのを、バチェラーは、道庁や佐藤博士の御厄介になって居るからことわれず、八重電報で呼ばれ、かえって入る....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
くら考えても目に浮ぶのは札幌のアカシヤの並木や美しい植物園の緑の風景、父の建てた道庁や大学の姿です。そちらの方はブランクなのよ。本当に変な遠い遠い気もちがいたし....
金狼」より 著者:久生十蘭
風太郎は自分の郷里から、二百人あまりの琉球の人間をだまして連れだしてきて、これを道庁の請負の大林組へ、一人八十円パで売り飛ばしたんだそうです。それで南風太郎は、....
監獄部屋」より 著者:羽志主水
何時《いつ》だってヨ」 「サア、其奴《そいつ》ア判ら無えがナ、今度ア今迄来た様な道庁の木《こ》ッ葉《ぱ》役人たア違うから、何とか目鼻はつけて呉れるだろう、何時も....
不在地主」より 著者:小林多喜二
勉なるものは、移住後概して生活に困難することなし……。」(「北海道移住案内」北海道庁、拓殖部編) 「……数年を経て、開墾の業成るの後は、穀物も蔬菜も豊かに育ち、....
望郷」より 著者:服部之総
に葉裏を白くひるがえしていた銀ドロも、アメリカから輸入したものだ。この絵ハガキの道庁の写真には「赤|煉瓦《れんが》古風床しき」と書いてあるのだが、いつ建ったもの....
世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
考に呼び出される。プラハとウィインとの間を、幾人かの尼君達が旅行せられる。実際鉄道庁で、この線路の列車の往復を一時増加しようかと評議をした位である。無論急行で、....
雪の十勝」より 著者:中谷宇吉郎
う十勝岳《とかちだけ》へは五回も出かけて行ったことになる。落付《おちつ》く場所は道庁のヒュッテ白銀荘《はくぎんそう》という小屋で、泥流《でいりゅう》コースの近く....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
せたいといってるがね。君、どうする。」 「ほう、何処で見せるんだ、それは。」 「道庁の牧場だといっていたぜ。すばらしいんだそうだ。」 「そりゃそうだろう。だが、....