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「道悪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道悪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
窮死」より 著者:国木田独歩
時知り合いになった弁公という若者《わかいの》がこの近所に住んでいることであった。道悪《みちわる》を七八丁|飯田町《いいだまち》の河岸《かし》のほうへ歩いて暗い狭....
蠅男」より 著者:海野十三
、そうでしょう。新聞を見るとあの長崎町二丁目七番地先に今掘りかえしていてたいへん道悪のところがあります。その地先で昨夜、極東染料会社の移転でもって、アニリン染料....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
い本が沢山店頭に並んでいる。何とかして買いたいものだと思う。泥濘《ぬかるみ》にて道悪し、道玄坂はアンコを流したような鋪道だ。一日休むと、雨の続いた日が困るので、....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
を出しに行く。 本屋には新らしい本がプンプン匂っている買いたいな。 泥濘にて道悪し、道玄坂はアンコを流したような舗道だ。一日休むと、雨の続いた日が困るので、....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
りでね、役者がこちとらと違って、両方とも好う御座いまさア」と市助も跣足で夕立後の道悪を歩いて行った。 「よもや、鳶の者の二の舞はなされまい。何しろ御旗本でも御裕....
書記官」より 著者:川上眉山
でなされた。何としてよそへすべらしてなるものか。それにしても奥村は働き手だ。どの道悪い首尾にはならぬ。とさながら前に人もなげなり。 何事か起りたるとは知らぬに....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
養のない者も、食える者も、食えない者も、一様に皆つづまるところ餓鬼の寄合いか。外道悪鬼の遊び場か。ふと、そんな気がして、死のうと思った。 わしは坐りこんで、脇....