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道断
「道断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道断の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
て登城させ候故、かかる凶事出来《きょうじしゅったい》、七千石断絶に及び候段、言語
道断の不届者《ふとどきもの》」という罪状である。
板倉|周防守《すおうのかみ》....
「鯉魚」より 著者:岡本かの子
た。 「昭沙弥じゃないか」 「水中でおなごと戯《たわむ》れとる」 「いやはや言語
道断な仕儀《しぎ》だ」 三 僧たちはすぐ昭青年を掴《つか》まえて、裸....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
妻、子、親、縁者、奴婢、指さっしゃれば、たちどころに奪って見しょう。) と言語
道断な事を。 とはたはたと廂の幕が揺動いて、そのなぐれが、向う三階の蚊帳を煽っ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
斥け、一件書類を金庫から取出して見せることを拒むとは横暴とも理不尽とも、実に言語
道断の振舞いである。未だ曾て三百万人の市民は、斯くの如き侮辱を蒙り、斯くの如き暴....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯本年もあと十日。 十二月三十一日 ◯ああ昭和二十年! 凶悪な年なりき。言語
道断、死中に活を拾い、生中に死に追われ、幾度か転々。或は生ける屍となり、或は又断....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
のごとき鶴を御覧あって、殿様、鷹を合せたまえば、鷹はそれて破蓑を投落す、……言語
道断。 九平 他にない、姫川図書め、死ものぐるいに、確にそれなる獅子母衣に潜った....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
、振上げたる晃の手に縋る。 一同 遣れ遣れ、遣っちまえ、遣っちまえ。 学円 言語
道断、いまだかつて、かかる、頑冥暴虐の民を知らん! 天に、――天に銀河白し、滝と....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
たんじゃない……葬式にされたんだ。殺されたんだよ。だから言わない事じゃない、言語
道断だ、不埒だよ。妹を餌に、鰌が滝登りをしようなんて。」 「ええ、そうよ……です....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
ためてでも差上げたいくらいに思うんですが……それはお察しなさいましよ。」 「言語
道断」と与五郎は石段をずるりと辷った。 十五 「そして、別にお触り....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
、片頬笑をしたから可恐しいや。 「おや、おいでなさい、柏屋のお客だね。」 言語
道断、先を越されて小宮山はとぼんと致し、 「へい。」と言って、目をぱちくりするば....
「多神教」より 著者:泉鏡花
第に村人ら皆|憑らる――「のりつけほうほう。ほうほう。ほうほう」―― 神職 言語
道断、ただ事でない、一方ならぬ、夥多しい怪異じゃ。したたかな邪気じゃ。何が、おの....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
廻して、臆面もなく、あなた方の鼎に坐った真中で、裏返しにしてふわりと拡げた。言語
道断、腕まくりで膝を立て、 「借もんだからね、皺にしちゃあ動きが取れませんや、」....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ぎず、と知って、立処に心が融けると、放火も人殺もお茶うけにして退けかねない、言語
道断の物語を聞く内にも、おぞ毛を震って、つまはじきをするよりも、むしろいうべから....
「活人形」より 著者:泉鏡花
ては得三の手に死ぬばかりぞ、と抱き合いつつ泣きいたりしを、得三に認められぬ。言語
道断の淫戯者片時も家に置難しと追出されんとしたりし時、下枝が記念に見たまえとて、....
「西航日録」より 著者:井上円了
ず。東洋のニューヨークと称するも可ならん。されど城内の不潔にいたりては、実に言語
道断なり。余、先年ここに遊び、彼我両国を比較して、「シナ人の心は黄河とともに濁り....