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道楽
「道楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
特徴のない平凡な人間です。父には一中節《いっちゅうぶし》、囲碁、盆栽、俳句などの
道楽がありますが、いずれもものになっていそうもありません。母は津藤《つとう》の姪....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
をしているんですって。けれど芸術だの哲学だのには全然興味のない人なのよ。おまけに
道楽《どうらく》は大弓《だいきゅう》と浪花節《なにわぶし》とだって云うんじゃない....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
に小皺《こじわ》のよっている、どこかひょうきんな所のある男で、誰にでも腰が低い。
道楽は飲む一方で、酒の上はどちらかと云うと、まずいい方である。ただ、酔うと、必ず....
「河童」より 著者:芥川竜之介
。そのまた雌《めす》の河童というのは亭主を殺すつもりでいたのです。なにしろ亭主は
道楽者でしたからね。おまけに生命保険のついていたことも多少の誘惑になったかもしれ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
り痛飲を試みなくなった。いや、痛飲ばかりではない。吃喝嫖賭《きっかつひょうと》の
道楽にも、全然遠のいてしまったのである。趙生を始め大勢の友人たちは、勿論この変化....
「葱」より 著者:芥川竜之介
巧《うま》い、薩摩琵琶《さつまびわ》も出来ると云う才人だから、どれが本職でどれが
道楽だか、鑑定の出来るものは一人もいない。従ってまた人物も、顔は役者のごとくのっ....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
悲劇じみたわからずやじゃありません。学生時代にはベエスボールの選手だった、その上
道楽に小説くらいは見る、色の浅黒い好男子なのです。新婚の二人は幸福に山の手の邸宅....
「路上」より 著者:芥川竜之介
は、夢にも思いがけなかった。そこで思わず驚いた声を出しながら、
「へええ、あれで
道楽者ですか。」
「さあ、
道楽者かどうですか――とにかく女はよく征服する人ですよ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
がしておかなければならない事は有り余るほどあるのだ。 君は自分が絵に親しむ事を
道楽だとは思っていない。いないどころか、君にとってはそれは、生活よりもさらに厳粛....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
つてその上へ梅だの桃だの水仙だのゝしん粉細工の花を、鉢植にして並べることにした。
道楽が半分暇つぶしが半分といふ、至極のんきな商売で、狐光老はぶら/\、雨さへ降ら....
「親子」より 著者:有島武郎
元服して、お米倉の米合を書いて母と子二人が食いつないだもんだった。それに俺しには
道楽という
道楽も別段あるではなし、一家が暮らして行くのにはもったいないほどの出世....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ぎで出掛けたものでございます。父は武人ではないのですが、それでも山狩りが何よりの
道楽なのでした。まして筋骨の逞ましい、武家育ちの私の良人などは、三|度の食事を一....
「久米正雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
事です。尤もこれはじゃ何だと云われると少し困りますが、まあ久米の田舎者の中には、
道楽者の素質が多分にあるとでも云って置きましょう。そこから久米の作品の中にあるヴ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
辛棒できないファラデーの事とて、とうとう喧嘩になりかけた。 この頃ファラデーの
道楽は、自転車のようなベロシピードというものを造って、朝はやく郊外のハムステッド....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のなかで、もっとも恐ろしかったのは、骨格の逞ましい、ほえるような、威張りたがりの
道楽者で、エイブラハムという男だったが、オランダ流にちぢめていえば、ブロム・ヴァ....