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道狭し
「道狭し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道狭しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ぐいぐいとうしろに押しのけたので、いぶかりながらふり返って見眺めると、いかさま大
道狭しと八九人の取り巻を周囲に集《たか》らせて、あたりに人なきごとく振舞いながら....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
かさっぱり合点のいかねえことばかりだ。」 あははは、と笑い声を合わせた一行、大
道狭しともと来たほうへ、ぶらりぶらりと歩き出したが――。 それを送るかのように....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものか――なんぞという評判が道庵の耳に入ると、先生いよいよ反身になってしまい、街
道狭しと歩くその気取り方ったら、見られたものではありません。 この得意が道庵先....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
かも病みあがりのロイマチス患者のごとき蹌踉《そうろう》たる歩調《あしどり》で、大
道狭しと漫歩しているのは、まことに荘重類ない眺めであった。進むと見ればたちまち退....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
れも時代によって段々風が変っているが、今日では甲冑を着した威風堂々たるものが、大
道狭しと大手を振って、行列の先頭に立っている。もちろん昔の犬神人の子孫ではなく、....