道理至極[語句情報] » 道理至極

「道理至極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道理至極の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討三態」より 著者:菊池寛
いが、かようの姿なれば、手向いは仕らぬ。早々、お討ちなされい!」 老僧の言葉は道理至極だ。惟念は、老僧を討とうという激しい誘惑を刹那に感じたが、それにもようや....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
共同責任なる総会議事においては、なるべく衆議に従わんとするも、また素《もと》より道理至極である。 我輩はある時委員の某博士に、「梅君は委員総会では非常に強いが....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
なら決して聴くまいと決心していたが、晴がましい死様をさせるには及ばぬというお考は道理至極である。然らばその起請文を書いて金毘羅に納めることは、姉上にお任せすると....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
うか。要らぬ処で道草喰うたぞ。早く行こうと仰言るならば。これは如何さま尤も千万。道理至極じゃスカラカ、チャカポコ。頭たたいてお詫びをしまする……チャカポコチャカ....
斜坑」より 著者:夢野久作
うした習慣の起原だそうで、年が年中暗黒の底に埋れている坑夫達にとっては、いかにも道理至極であり、涙ぐましい儀式のように考えられているのであった。 今運び出され....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
の表現――そこにすっかり現われている千万無量の胸のうちは、その座にいる人々をして道理至極とうなずかせずには措きません。 「あの後家さんはいつも呑気そうに気さくな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一同を見渡して念を押すと、静まり返った中から、 「いかにも酒井氏の申さるること、道理至極、死すべき時に死せざれば死するに勝《まさ》る恥がある。今はとても中山殿の....
源氏物語」より 著者:紫式部
をしただけの面影すら忘られないのであるからまして院が女王のためのお悲しみの深さは道理至極であると言わねばならぬと同情も申していた。 「昨日か今日のことのように思....
源氏物語」より 著者:紫式部
のためには大きな羈絆になりますよ」 と抽象論としてお言いになる言葉を聞いてもお道理至極である、どんなに女王がたを御心配になっておられるかということが薫にわかる....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
方に暮れて、私のような賤しい者に御相談に御出でになりまするのも勿体ない事ながら御道理至極。この御縁談ばっかりは大丈夫、鉄の脇差と御請合い申しました私も、胸に釘を....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
ではないか……と言ったとて、決して眉に唾するような話ではない。極めてありふれた、道理至極した話なのだ。 まず吾々の日常生活を煎じ詰めると、そこに「能」が現われ....