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道着
「道着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道着の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雌に就いて」より 著者:太宰治
たての、男の浴衣《ゆかた》だ。荒い棒縞で、帯は、おなじ布地の細紐《ほそひも》。柔
道着のように、前結びだ。あの、宿屋の浴衣だな。あんなのがいいのだ。すこし、少年を....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
った。 ――森君、佐伯あいつ等が盛んに何んか材料倉庫で相談しているよ。それも柔
道着一枚で! ――佐伯※ 森本の顔がサッと変った。――暴力で打ッ壊しに来る?....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ってきた。彼も、もう四年生である。今日は、午後武道の時間だったらしく、垢じみた柔
道着をいいかげんにまるめて手にぶらさげていたが、道江にはあいさつもしないで、それ....
「道」より 著者:織田作之助
ていた。そこから街へ通うバスが出るのだった。停留所のうしろは柔術指南所だった。柔
道着を着た二人の男がしきりに投げ合いをしていた。黒い帯の小柄な男が白い帯のひょろ....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
ういたってしがない寄席の方に、たまたまこの日本太郎が出演していた。相変わらずの柔
道着で「瓜や茄子」や独劇などを演っていた(同じ頃この派に雌伏期のアチャコがいた)....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
、今の「東京新聞」、その頃の「都新聞」の演芸部へ、一日、談判があると言って例の柔
道着には握り太の桜の洋杖で、太郎、堂々と乗り込んできた。 須田栄君が応待に出る....