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「道程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道程の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
しそれは勿論もう出来ないのに相違ない。こことあの足を見た所との間は、何百里と云う道程《みちのり》がある。そう思っている中に、足は見る見る透明になって、自然と雲の....
星座」より 著者:有島武郎
いものを家族のものに要求しようとするのを見つけだすと快くなかった。 父が三里も道程《みちのり》のある島松まで出かけていって、中島の養子に遇った気持にはそうした....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
る。私の愛は私自身の外に他の対象を求めはしない。私の個性はかくして生長と完成との道程に急ぐ。然らば私はどうしてその生長と完成とを成就するか。それは奪うことによっ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
とまらない考え方から出発して現代の大規模な思想の殿堂に到達するまでに経由してきた道程について、多少の概念を得ることは望ましいであろうと信じるようになった。ヘッケ....
赤外線男」より 著者:海野十三
と、彼は直ぐ警察の門を飛び出した。 そこから、桃枝の家までは五丁ほどで、大した道程ではなかった。彼は捷径をして歩いてゆくつもりで、通りに出ると、直ぐ左に折れて....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
では、もうこの上ない嬉しい、めでたい事なのでございますもの。 美女 あすこまで、道程は? 女房 お国でたとえは煩かしい。……おお、五十三次と承ります、東海道を十....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
号車に飛びのった。 7 リバプールからロンドンまでは、四百数十キロの道程があった。特別急行列車は、この間を十時間で走ることになっていた。だから、午後....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
は、山奥の人身御供から助出されたもののようであった。 左山中|道、右桂谷道、と道程標の立った追分へ来ると、――その山中道の方から、脊のひょろひょろとした、頤の....
出奔」より 著者:伊藤野枝
した。けれども苦しいその努力はいつも無駄に終ってただ、今まで自分の歩いてきた長い道程に沿って起こったさまざまな出来事や、そのうちにも今度自分がついにすべてを棄て....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
い道路は見られませぬ。その街道が何の位続いているかとお訊ねですか……さァどれ位の道程かは、ちょっと見当がつきかねますが、よほど遠いこと丈は確かでございます。街道....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
抗する里見勢もまた相当の数だろうが、ドダイ安房から墨田河原近くの戦線までかなりな道程をいつドウいう風に引牽して来たのやらそれからして一行も書いてない。水軍の策戦....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
母、小形山を去りて駒橋と称する所に移り、ここに一家を借りて住す。駒橋は大目村より道程およそ四、五里を隔てて、甲府街道に沿える村なるが、いかなる故にや、「とく」は....
四十年前」より 著者:内田魯庵
襲の寸を削り尺を崩して新らしい文明を作りつつある。この世界化は世界の進歩の当然の道程であって、民族の廃頽でもなければ国家の危険でもないのである。 イツの時代に....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
跋渉幾山河、九万鵬程無。 (ただ一人で幾山河をふみわたり、九万里をゆくおおとりの道程をつつがなく行く。わが家に遺法があるか否かは知らぬが、好ましいことに逢うごと....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
五十年、私はカミのお告げにしたがって、紙にしわを寄せながら生きてきた。 人生の道程でいくたびか出会った分かれ道、そのどこかひとつが変わっていれば、私はいまとは....