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「道節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道節の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
はよくない。併しこゝで案外であったのは、あれほど嫌いな河原崎権十郎が八犬伝の犬山道節をつとめて、藤崎さんをひどく感心させたことでした。しばらく見ないうちに、権十....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
究して、ドシドシ実際に応用する事が出来るとなったら、ドンナ事になるだろう。犬山|道節、石川五右衛門、天竺徳兵衛、自来也以上の幻魔術が現代に行われ得る事になりはし....
竜舌蘭」より 著者:寺田寅彦
うと奥の蔵の間へ行って戸棚から八犬伝、三国志などを引っぱり出し、おなじみの信乃や道節、孔明や関羽に親しむ。この室は女の衣装を着替える所になっていたので、四面にず....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
念ふ 〔巻六・九七二〕 高橋虫麿 天平四年八月、藤原|宇合(不比等の子)が西海道節度使(兵馬の政を掌る)になって赴任する時、高橋虫麿の詠んだものである。「言挙....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
自慢ばかりしていないで、他《ほか》のも読んでよ。」 と、孝子は笑った。 犬山|道節《どうせつ》が森鴎外で、色は黒、花では紫苑《しおん》。犬飼現八《いぬかいげん....
香熊」より 著者:佐藤垢石
いたのだが、海狸の肉に似ていると思った。 穴熊というのは、南総里見八犬伝の犬山道節が野州足尾の庚申山で化け猫を退治するとき、猫といっしょにとっちめた山の神のこ....
馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
のような人は、どうも見当りません。まして火の中へ隠れてしまう魔法を知って居る犬山道節だの、他人の愛情や勇力を受けついでくれる寧王女のようなそんな人は、どう致しま....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ったが)信乃が滸我へ発足する前晩|浜路が忍んで来る一節や、荒芽山の音音の隠れ家に道節と荘介が邂逅する一条や、返璧の里に雛衣が去られた夫を怨ずる一章は一言一句を剰....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
一月興行の蓋をあけた。一番目は「里見八犬伝」の蟇六屋敷から円塚山で、団十郎の犬山道節、家橘の犬川荘介、八百蔵の網干左母次郎、芝翫の浜路、松助の蟇六。中幕の上は「....