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道辺
「道辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
村方には何《なん》という名主があるかぐらいは知って居ます、惣右衞門さんには、水街
道辺で一二度お目に掛った事がございますが、それはまアおいとしい事でございましたな....
「季節の植物帳」より 著者:佐左木俊郎
びて咲き輝いている鉢植えの福寿草を前に、老眼鏡をかけて新聞を読んでいるのや、北海
道辺の新開地の農夫が、木の根の燻《い》ぶる炉《ろ》ばたで、罐詰の空罐に植えた福寿....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
問屋は断わりたい。もっと他の問屋に頼みたい、そのことはもう四、五年も前から、下海
道辺の問屋でも今渡(水陸荷物の集散地)の問屋仲間でも、荷主まで一緒になって、みん....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
方に出水のうわさだ。淀川筋では難場が多く、水損じの個処さえ少なくないと言い、東海
道辺では天龍川の堤が切れて、浜松あたりの町家は七十軒も押し流されたとのうわさもあ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
そばにもいた。その人は多吉の主人筋に当たり、東京にも横浜にも店を持ち、海外へ東海
道辺の茶、椎茸、それから生糸等を輸出する賢易商であった。そのくせ、多吉は西洋のこ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
切な人々と思うて聞いて見れば、それは天理教信者であった。
人が平気に踏みしだく
道辺の無名草の其小さな花にも、自然の大活力は現われる。天理教祖は日本の思いがけな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
蔵し、後これを出すに穀はなくて三歳ばかりの一小児あり、言語せぬ故何やら分らず。大
道辺に置いて行人に尋ぬれど識《し》る者なし。しかるところ、黄色の衣を着、黄牛に車....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
やかに、夜に入りて一輪の明月を頭上にいただく。一望すこぶる壮快なり。 一葉舟浮赤
道辺、太平洋上水雲連、回月北天。 (木の葉のごとき舟が赤道のあたりに浮かび、太平....
「公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
。しかし、気味が悪かったので、買わずに帰りました。その後になって、黒百合は、北海
道辺に、まれにあるということを聞きました。あまり、縁起のよい花でないということも....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
菌の中で、一番の激毒を持っている蠅取茸《はいとりだけ》というものがあります。東海
道辺の松林には折々出ていますが大きな菌です。それを採《とっ》て火の上で炙《あぶ》....