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道通り
「道通り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
道通りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ーが一尺くらいも沈むのだからたまらない。常念道と書いてある道標を辿り、だいたい夏
道通り進んで、一八〇〇メートルくらいまで登った。もすこしで常念の登りにかかるのだ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
この達者な隠居に言わせると、新茶屋の林の方で調べて来た倒れ木は、落合堺の峰から風
道通りへかけて、松だけでも五百七十本の余に上る。杉、三十五、六本。大小の樅、四十....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
たのか分らぬ。次いで起る事情の展開に照らして考えるほかは無い。然《さ》候わば今日
道通りの民家を焼払わしめ、明日は高清水を踏潰《ふみつぶ》し候わん、と氏郷は云った....
「十四日祭の夜」より 著者:宮本百合子
。 外国人のためにもこの祭りの日と夜とを一きわ華やかにしつらえている贅沢な並木
道通りからはずれ、暗いガードそばという場末街の祭の光景は、その片かげに大パリの現....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、報道をウノミにして事の実相を気付かず、批判自由で新聞が書きたてる時代に至って報
道通りのことを発見して悲憤コーガイ憂国の嘆息をもらすという道学者は、目がフシ孔で....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
宮のような闇市場の中をぐるぐる廻ったあげく、やっと抜け出してみると、そこは梅田新
道通りだった。 小沢は苦笑しながら、阪急の方へ歩いて行って、やっと今里行の市電....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
より秩父に入るの路とす。中仙道熊谷より荒川に沿い寄居を経て矢那瀬に至るの路を中仙
道通りと呼び、この路と川越通りを昔時は秩父へ入るの大路としたりと見ゆ。今は汽車の....
「女賊記」より 著者:田中貢太郎
を漏れ聞いて集まって来たものは首をかしげた。 「おかしいな」 「何人だろう」 「
道通りだろうか」 「それにしても、何人もいないのは不思議じゃないか」 月の面を....