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「道釈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

道釈の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
にも醜怪で――と云うよりもむしろ脱俗的な、いわゆる胡面梵相とでも云いたい、まるで道釈画か十二神将の中にでもあるような、実に異風な顔貌だった。そして、頭に印度帽を....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
洋模倣のものであります。 純粋の支那らしいものといえばその題材なども主として、道釈人物、花鳥、動物、雲鶴、竜、蔬菜図、等が描かれてあります、その群青、朱、金銀....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
という礼儀を知らないのだから困るのだ。 でもこの東洋の世界をば科学文明は仙人と道釈人物、幽霊、鶴亀、竜の類を追い出し、あるいは動物園へ収容してしまった。そして....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
表情。そうして見ているうちに、温和があり、威厳がある半面の相。 知られる限りの道釈のうちにも、英雄の間にも、この像に当嵌《あてはま》るべき人物を見出すことがで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いう、「あ、それには気づかなかった……」 つまりこの科学者は、その絵の全体が、道釈《どうしゃく》だか、山水だか、人物だか、最後までわからなかったのです。 こ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
稿本日本美術略史」までが、 ――武蔵画を好み、海北友松に学び、或は牧谿を模倣し、道釈人物花鳥を能くす。 などと書いているのは、その方面にはまるで素人のわれわれ....