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「達弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

達弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
である。固《もと》より意味は通じない。しかし盛んにクーリーをきめつけていた。その達弁なのはまた驚くばかりである。昨日微笑しながら御辞儀《おじぎ》をして、余の傍《....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
を渋谷の自宅に訪問した。山崎楽堂氏は現代能評界に於ける一方の大御所で、単純率直、達弁の士である。 湯から上って来た頭山翁は、翁の居間にチョコンと坐っている楽堂....
日記」より 著者:宮本百合子
の浪華家と云う家へ呼んで呉れられ同席に与謝野夫妻も見えられた。寺田氏はなかなかの達弁家、交際の範囲も広いらしく、話題にとみ、縦横に興味をひきつけられる。イタリー....
日記」より 著者:宮本百合子
ては)理由も可なり其処にあると思う。新聞記事的傾向が多分に存在するらしく感じる。達弁とでも云うべきか。 チェスタートンでは、非常に異う。人間の頭脳の中に、生れ....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
くりそのまま自分のことにして喋っている甘いものだったが、にせの官員小僧の方は大の達弁でストーリーもまたごくおもしろかった。この間、うちのものが日劇名人会へ出演し....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
弁、若くは建板に水を流すようにあるいは油紙に火を点けたようにペラペラ喋べり立てる達弁ではなかったが、丁度甲州流の戦法のように隙間なく槍の穂尖を揃えてジリジリと平....