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達磨船
「達磨船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
達磨船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
みちた空気の下に、白くただれた目をぎらぎらとブリキのように反射して、石炭を積んだ
達磨船《だるまぶね》や白ペンキのはげた古風な汽船をものうげにゆすぶっているにして....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
る船はもとより何百艘で、一本マスト、二本マストの帆前船、または五大力の大船から、
達磨船、土船、猪牙船なぞの小さなものに至るまで、あるいは動き、あるいは碇泊してい....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
のずから僕を束縛してしまう或力を恐れずにはいられなかった。運河は波立った水の上に
達磨船を一艘横づけにしていた。その又
達磨船は船の底から薄い光を洩らしていた。そこ....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
来た品川の海は僅《わずか》に房州通《ぼうしゅうがよい》の蒸汽船と円《まる》ッこい
達磨船《だるません》を曳動《ひきうごか》す曳船の往来する外《ほか》、東京なる大都....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
の多い昔の「一番堀」や「二番堀」ではない。最後に川の上を通る船でも今では小蒸汽や
達磨船である。五大力、高瀬船、伝馬、荷足、田舟などという大小の和船も、何時の間に....