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遠っ走り
「遠っ走り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
遠っ走りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
からすぐに追っかけるんだ」 「ちくしょうッ。たまらねえね。とっ走りを追っかけて、
遠っ走りとはこれいかにだ。お大師さま、たのんますぜ! さあ来い、野郎だッ」 う....
「蠅男」より 著者:海野十三
ゆっくりでしたな、お案じ申しとりました。へへへ」 「いや、全く思わないところまで
遠っ走りしたものでネ、なにしろ知合いに会ったものだから」 「はアはア、そうでっか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
して、行きつ戻りつしているうちに、まだ埒《らち》があかない。こんどは表通りを少し
遠っ走りして、湖の水の見えるところまで行って引返そうとする時、そこに高札場があっ....
「チャアリイは何処にいる」より 著者:牧逸馬
取って、暢気《のんき》に聞き流した。 「なあに、子供のことだから、遊びにほおけて
遠っ走りをしたのだろう。迷児《まいご》になっているのかもしれないが、たいしたこと....
「樹氷」より 著者:三好十郎
あ、おふくろ馬でがす、あれが。なんだ、母親の所へ駆け出したんだ。ハハ! 小僧め、
遠っ走りして遊んでいる所へ、馬車を見てたまげちゃって母親の所へ逃げ帰ったんでやす....
「雨の宿」より 著者:岩本素白
随分歩くつもりで、足慣らしもして来たのであるが、これでは愛宕、乙訓、久世、綴喜と
遠っ走りは出来そうにない。然し雨なら雨で、近まの寺々の苔の色を見て歩いてもよい京....