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「遠州流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遠州流の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の父」より 著者:堺利彦
の三つの趣味を受けついでいる。花の方は、別だん受けついだというほどでもないが、「遠州流はどうもちっと拵えすぎたようで厭じゃ。俺の流儀の池の坊の方がわざとらしゅう....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
陸は善く踊ったが、その嗜好が長唄に傾いていたので、踊は中途で罷められた。 陸は遠州流の活花をも学んだ。碁象棋をも母|五百に学んだ。五百の碁は二段であった。五百....
山の手の子」より 著者:水上滝太郎
店先に金屏風《きんびょうぶ》を立て廻し、緋毛氈《ひもうせん》を敷き、曲りくねった遠州流の生花を飾って客を待つ。娘たちも平生《ふだん》とは見違えるように奇麗に着飾....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
植え込み、石灯籠、幾棟かの建物――などというようなありきたりのものを、小堀流とか遠州流とか、そういった流儀に篏めて、縦横に造ったものに過ぎないのである。 二人....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
京都は金物の技もよいとされます。刃物や鋏の類がよく、花鋏の如き古流、池の坊、遠州流とそれぞれに特色ある形を示します。よい品になると、日本の鋏類の中でもとりわ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ずとも我邦《わがくに》には古来より練習した活花《いけばな》の特技があるでないか。遠州流でも古流でも池の坊でもその一流に拠《よ》って清楚《せいそ》なる花を食卓へ飾....