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「遠忌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遠忌の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
だるまや百貨店」より 著者:宮本百合子
きくと、むざむざ手のひらを剥いでゆかれるような心持がする。 「寺ときくと、あの大遠忌《だいおんき》思い出してぞっとするわ」 「ほんになア……、あのときはえらかっ....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
民的なものであった。 明治二十五年四月一日二日の両日、太宰府天満宮で菅公一千年遠忌大祭の神事能が催された。 この大祭は催能前の二箇月間に亘って執行されたもの....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
できなかった。宗祇の忌日は、歿後も斯道《しどう》において永く記憶され、時としては遠忌の実隆邸に催さるることもあった。また当時一般の習いとして、宗祇の影像が幾通り....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
なお連綿として残り、樋口の十郎兼光の逆櫓の松も栄え、壺阪では先年|沢市の何百年|遠忌だかを営んだ。『八犬伝』の史蹟も石に勒して建てられる時があるかも知れない。(....
法然行伝」より 著者:中里介山
る」と誡められた。これが六時礼讃の苦行のはじめである。 後白河法皇の十三年の御遠忌に当って土御門院が御仏事を修せられた。それは元久元年三月のことで、その時法然....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
訂正する。定家の後裔|冷泉為臣伯爵自ら編纂した『藤原定家全歌集』が、定家七百年|遠忌の記念として出版された。それは定家自筆の家集のはじめての覆刻である上に、私の....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
しまい、昔の門前町のおもかげはどこにもなかった。(三六・三・三一) どこでも御遠忌ブームである。お節句のノボリみたいな物が立っている。寺僧の案内でさっそく宝物....
親鸞聖人について」より 著者:吉川英治
先ごろは、親鸞聖人の大遠忌があり、今夜も親鸞聖人についてご関心の深い、またご信仰の深い皆さまのお集まり....