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「遠藤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

遠藤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
であろうが、あるまいが、かまってはいられないのです。またいつか、上野音楽学校で、遠藤ひさ子女史のピアノ独奏会があった時です。何でもあの人が、重病の床から、免れて....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
に上がっているとかいったけな」 「へえい、さようで。辰之口《たつのくち》向こうの遠藤様に、もう四年ごしご奉公しているんですがね。それにつけても、ねえ、だんな。血....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
重要なのである、という風に持って行くべきじゃ」この説まことに尤もである。最近では遠藤長官が、この奪還論を掲げるに至った。 ◯昨十三日午前零時頃、久方ぶりに敵B2....
自叙伝」より 著者:大杉栄
のを借りて、まるで分りもしないものを一生懸命になって読んだ。たぶん早稲田から出た遠藤隆吉の社会学であったか、それとも博文館から出た十時何とかいう人の社会学であっ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。文字通りに、砲烟弾雨の中をくぐることもしばしばあります。日清戦争には二六新報の遠藤君が威海衛で戦死しました。日露戦争には松本日報の川島君が沙河で戦死しました。....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
信長を頼むよりも、此方から手を切って、朝倉と協力した方がいいと云った。長政の忠臣遠藤喜右衛門、赤尾|美作などは、信長も昔の信長とは違う、今では畿内五州、美濃、尾....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
をねらっているのが、技師の石川だけじゃないのに気がついた。監督の阿見も、坂田も、遠藤も彼女をねらっていた。 「石川さん、お前におかしいだろう。」 井村は、口と....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
った。「だて」という語は伊達家の衣裳持物の豪華から起ったの、朝鮮陣の時に政宗の臣遠藤宗信や原田宗時等が非常に大きな刀や薙刀《なぎなた》などを造ったから起ったのだ....
古狢」より 著者:泉鏡花
魔は――鬼神は――あると見える。 附言。 今年、四月八日、灌仏会に、お向うの遠藤さんと、家内と一所に、麹町六丁目、擬宝珠屋根に桃の影さす、真宝寺の花御堂に詣....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
先生の御姓名は?)と聞いたんだって。するとね、ちょうど、後れて溜から入って来た、遠藤ッて、そら知ってるだろう。僕の処へもよく遊びに来る、肩のあがった、武者修行の....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
のです。 「私の主人は香港の日本領事だ。御嬢さんの名は妙子さんとおっしゃる。私は遠藤という書生だが――どうだね? その御嬢さんはどこにいらっしゃる」 遠藤はこ....
髭の謎」より 著者:小酒井不木
した名刺を見て、 「さあ、どうぞお入りください」 と言いました。その名刺には「遠藤雪子」と書かれてありました。 やがてお嬢さんは俊夫君と卓子に向かいあって腰....
乳を刺す」より 著者:邦枝完二
喜びなさいまし」 「おお、常吉か。お由利はどうした?」 「へい。今し方お行列が、遠藤様へお着きになりましたので、お嬢様にもお暇が出ました。今、あすこへおいでなさ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
うの久しぶりで実現されることになった。その一番目は「那智滝祈誓文覚」で、団十郎の遠藤盛遠、菊五郎の渡辺|亘、芝翫の袈裟御前。中幕は「逆櫓」で、団十郎の樋口、芝翫....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
て腹が立った。しばらくすると、冬子は澄んでいい声で唄い出しました。 『さるほどに遠藤武者|盛遠は、春も弥生の始めつかた霞がくれの花よりも、床しき君の面影を、見初....